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2012年9月11日 (火)

「優秀」な人が面接で失敗するいくつかの理由 ヘッドハンター想う

経歴、実績、バックグラウンド、優秀さから、「面接に行きさえすればほぼ確実に内定出るだろう」と思われる方が、もしやの「落選」となるケースがあります。 
こいうったケースが「超レア」ということならそれはそれでよいのですが、意外にも、この「もしや」の発生確率は低いものではありません。ざっくりとした感触では10~20%の確率で発生しているのでは、と感じています。 「イマイチ」な方が落ちるのであれば致し方ないとしても、「確度の高い方」がチャンスを不意にしているということは本当にもったいない、と言えます。

 ここで、ふたつ、その「傾向と対策」について述べてみます。 

1、面接の場で、「自らの優秀さ」ばかりに焦点を当てたトークをするな。

これは面接初心者によくおきがちなのですが、ついつい肩に力が入ってしまい、コミュニケーションの比重が「自分のPR」ばかりになってしまい、気がついた時には、「コミュニケーション能力がない」、「優秀なのは分かるが、扱いづらい」といった評価になってしまうことがあります。 さらに痛い場合としては、「自身が事前に想定していた自身の強み」が、まったく企業側が求めているものと違う、ということが、面接が終わった後で気づく、というケースです。
 面接は双方向で進めるもので、「御社が本ポジションに求める能力はどのようなものなのでしょうか?」と最初に聞いておくだけでもまったくその後の展開は違ったものになるでしょう。

面接は、「一方的なプレゼンの場」ではなく、「双方向のコミュニケーション、相互理解の場」なのです。


2、面接は、採用する側に自分を気に入っていただく場。 自身の優秀さをアピールするところではない。

「優秀な方」の場合、面接を受けるとなると、凡人の10倍以上の事前勉強をします。 例えば、業界の動向、企業の強み・弱み、課題、改善ポイントなどあらかじめしっかり押さえてから面接に臨みます。 これはこれで素晴らしく、凡人も学ぶべきところ大です。 
注意しなければならないのは、「面接は議論で勝つことが重要な場ではない」ということです。

ポイントは上司となる予定の方にいかに気に入っていただけるか、が一番重要なポイントです。 下手に付け焼刃的な知識を振りかざし、「御社の戦略は間違っている!ここをこうしたらいい!!」などとと大上段構えて一発かましてしまうと、「なんだか、勘違い君だね、、、、。」となりさびしい結果となりがちです。すでにその業界の最前線でご活躍されている方を前に、いわゆる未経験者が吠えてみたところで、「まったく、分かってないな、、、、」と自ら墓穴を掘ってしまうことになりかねません。 

実戦的な手法としては、「~~でうまくやるポイントはどのあたりにあるのでしょうか?」と、「質のよい質問」をさりげなく出しながら、そこから得られた情報を元に自身の強みを重ねるようにさりげなく、かつ的確にアピールしておけばよいのです。 
「いい面談になったと思うが、なぜか落ちた、、、、。」という方はこの症例が当てはまるケースが多く、注意が必要です。

また、オファーを獲得できるか否かは、「自身の優秀さ」のアピール、説明よりも、「上司となる方が採用したいと思うかどうか」の方がより大きな比重を占めています。ヒューマン的なアピールは当然として、「よい部下として活躍できますよ!」というアピールもさりげなくまぶしておくことが重要です。 
「優秀なのは分かるが、使いづらい。他社で活躍して欲しい」ということでご縁なし、となるケースは非常に多いものです。「能あるタカはツメを隠す」的な演技も重要と言えそうです。

 ご参考になりましたら幸いです。

補足
①「面接の達人」のレベルになると、適切な質問をうまく使いこなし、自身がしゃべる量1、相手から聞く量9ぐらいの割合で軽くオファーをゲットするようになります。 基本、しゃべりすぎたら負け、のような感覚をお持ちです。 
逆に、残念な方のケースとしては、しゃべりすぎてアウト、の方が多い印象です。 窮地に陥るとついつい「しゃべらなきゃ」となりがちですが、沈黙を楽しむ余裕が欲しいところです。 

P.S.
①「超」入門 失敗の本質、あらためて読んでみました。
 「失敗の本質」は学生時代に授業で読んでおりましたが、当本は読みやすくてお勧めです。軍事的な知識も必要ありません。

②映画、「デンジャラス・ラン」観てきました。
 
③プライベートコンサル、コーチングhttp://privateconsulting.cocolog-nifty.com/blog/

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コメント

>面接は、採用する側に自分を気に入っていただく場。
>自身の優秀さをアピールするところではない。

確かにそういう方いますね。
特にコンサルティングファーム出身の方でこういう姿勢で来る方がいます。
自らの利益ばかり優先して、周囲のモチベーションなどを落とさないか心配になってしまいます。

投稿: | 2012年9月17日 (月) 22時13分

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