« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009年10月

2009年10月30日 (金)

ハネムーンとキャリアの関係 ヘッドハンター想う

 オバマ大統領の就任に関連して「ハネムーン期間」(英語ではone hundred day)という言葉に触れる機会も多かったと思います。 最近ではハネムーンという言葉をあまり使わなくなったので妙に新鮮な響きがありますが、大統領関連の文脈では大統領就任後100日間は新大統領への期待も高くマスコミも厳しい批判を手控える時期、という意味でよく使われます。 要は両者も歩み寄りの気持ちで尊敬しあい関係が良好な時期ということです。 

 このハネムーン期間ですが、なにも大統領だけに当てはまる事象ではなく、ビジネスパーソンにとってもぴったりそのまま当てはまります。 「アメリカ大統領もハネムーン期間が終われば大変だね」と他人事のように感じているとしたら極めて危険な認識かと思います。

 ビジネスパーソンにとっては会社が替わる(自分から替える場合とM&Aの影響で自身の意思と関係なく替わる場合)、部署が替わる、上司が替わる、部下が替わるなどなど、環境の変化は頻繁に起こりえます。 そのような状況の中で、ハネムーン期間のような事象はあなたの周りで程度の差こそあれ起きるものです。 

 ハネムーンというなんだか気持ちよい甘い雰囲気でタラ~と新しい環境で甘えていては非常に危険です。 最初はやさしくあなたに対応してくれる周囲の方々の行為、配慮に甘えてはいけません。  周囲の方々は、やさしい顔の裏で、非常に厳しい目であなたの一挙手一頭足をチェックし評価しているのです。 周囲の方々に「あの人はこんなものか、、、、」と判断され、ハネムーン期間終了後に厳しい洗礼とその後の厳しい評価に甘んじなければならない事態だけは避けるべきです。 

 極論を言えば、最初の100日間の印象で今後の活躍の度合いもほぼ判断されてしまうところに恐ろしさがあります。 「あの人はやるね」なのか、「あの人はイマイチだね」なのかの差ははなはだ大きいと感じています。 その差が客観的に見るとなんだか小さいものだったとしても、印象というのは大きな影響を与えます。 超極論を言えば、最初の良いファーストインプレッション作りに失敗し最悪な事態になってしまったら転職もアリかなとも考えています。 それほど、大きなインパクトがあるものなのです。(そうならないことを真剣に祈っています)

 人生の節目節目でハネムーン期間をいかに過ごすかが重要といえそうです。 

 ご参考になりましたら幸いです。

P.S.

目覚ましかけず、朝の4時~5時台に起きる、ということに挑戦しています。 第一日目はまずは成功です。 (当然、最悪の事態を想定した目覚ましはセットしています)

「ハネムーン」について近くにいる人にそのイメージを聞いてみました。

私は「南の島のリゾートのコテージで品の良いベッドの上にいるカップル」を想像しましたが、人生のベテランの方は、「地獄の旅のスタート」と表現されました。 かなりジョークを入れられていたのだと理解するようにしています。 

以前から接点のあった人から私の著書を読んだ上でディスかションしたい、との申し入れがよく入ります。 「以前から接点のあった人」にはできるだけお会いさせていただいています。 先日、とある若めの方とお話しした際に、「ところで今日の日経読んだ? ふたつの大きなM&Aの事例があったけど、それについてどう思う」と聞いたところ、「読んでなし」でした。 前回お会いした時に、「絶対読むべし」とかなり強くアドバイスしたのですが実践されていませんでした。 こういった実践の差が結局は大きな差となるとはなはだ痛感した次第です。 

XXさん、期待していますのでがんばってください。 

著書を読まれた方で、ちょっと話してみたい、という方は私信くださいませ。 

Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月27日 (火)

ヘッドハンターとしての人の見極め方シリーズ

 ヘッドハンターとしての人材の見極めポイントをひとつ紹介したいと思います。 本来なら、シリーズ1,2,3、、、、と続けていくべきかと思いますが、思いついた時に書くため、タイトルには敢えて番号などはいれません。  採用する側、ならびに成長意欲旺盛なビジネスパーソンの参考になれば幸いです。

 今回は分かりやすく、「その人が同じ会社で内部昇格した実績があるかどうか」です。 

 ポジションをあげる方法としては、転職する、もしくは内部昇格する、のふたつです。 どちらがより難しいかと言えば、ざっくり言ってしまえば内部昇格の方が難しいといえます。 内部昇格が難しい場合でポジションを上げたい場合の選択肢の一つが転職ともいえます。 

 内部昇格の難しさを述べれば1冊の本が書けそうですが、やはり、ハイ・プレッシャーな環境でライバルに実績で勝ち、人間関係・心理作戦にもうまく対処し、頭ひとつ抜けた事実にはそれ相応のビジネスパーソンとしての力量が詰まっています。 普通のビジネスパーソンが普通にやって頭ひとつ抜けられるほど世の中甘くありません。

 今回のケースで言いますと、

1、内部昇格した実績があるかどうか?

2、どのような環境で内部昇格したのか? 

  その要因はなんだったと自分で分析しているか? 

の2点を聞けば、ある程度ビジネスパーソンの力量は推し量れます。

その成功体験がこちらの会社でも再生産可能かイメージしてみるとより採用の可否の判断はできるかと思います。

 1ビジネスパーソンの立場からすると、やはり内部昇格の経験は持っておきたいものです。 妙に空気読みすぎて、「いい人」で終わっては非常に厳しい現実が訪れると思います。 職場は仲良しクラブのサークルではありません。しっかり自身の成長スケジュールを念頭に置き、ゴールと現状のギャップを冷静に分析し、その差を埋める今できることを徹底的に実施する結果に輝かしい未来があると考えています。 

 死力を尽くして内部昇格を狙ってください。 

 ただし、人間関係の配慮・コントロールも忘れずに。

 しかし、空気読みすぎないこと。

 敢えて空気読まない、というのもアリです。 

 ご参考になりましたら幸いです。 

P.S.

こんな方いれば私信くださいませ。

20代半ばから30代前半の女性でこれまでファーム、もしくはファームに準ずるような知的で激務な環境でハードに燃えてきた方。 しかし、これからはライフワークバランスを重視した職場でゆっくり働きたい方。 年収は400~500万です。 

弊社の弱い分野のため告知させていただきます。 

マネジメント職として職場を替わって、「強烈な部下」に悩まされている方は多いのではないかと思います。 それぞれの状況に応じた処方箋がありますのでお悩みの方は軽く一報いただけましたらアドバイス可能です。 

先日、千葉のアクアラインを超えた観光地のようなところに行って来ました。 お土産にドライフルーツを買って帰宅し原産地を見ると海外ものでした。 ちょっと残念な気持ちになりました。 お土産なので地元産のものにこだわったものにした方がよろしいかと感じました。 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月23日 (金)

振り回すか、振り回されるか 主導権をとるべし ヘッドハンター想う

 「振り回すか、振り回されるか」

 どちらがよろしいでしょうか? 

 多くの人が、「振り回されるより、振り回すほうがよい」と答えるでしょう。 別の言葉で言えば、「主導権を他人に握られているより、自分が握っているほうがよい」になるでしょう。

 やはり、仕事ができる人、人生をハッピーに生きている人というのは、主導権をしっかり自分が握り、自分が振り回す側にいます。 振り回している方か、振りまわされている方かの差は非常に大きいといえます。 我々の日常的なシーンにおいてもその差をはっきり見ることが出来ます。例えば、車に酔いやすい人でも、自身がハンドルを握っている時は酔いません。 逆にハンドルを他人に持たれている時に酔ってしまうのです。 また、海の上で必ず船酔いをする人、というのも、意外にも船の舵を握らせると、なかなか酔いません。 逆に舵を離して楽にしているとすぐに酔ったりします。 日常的に起こってしまうこのような感覚はビジネスや人生においても同じような傾向を示します。

 ビジネスシーンにおいて、「今、自分は振り回している方にいるのか、振り回されている方にいるのか?」といった感覚は常に意識し、できるだけ「振り回している」方になるようにするべきです。 どちら側にいるかで同じ仕事量でも、「疲れ方」が全く違うものになります。 また、どうしても最初は「振り回される側」で修業や忍耐が必要な時期はあるでしょう。 耐えるべき時はしっかりと耐え、しかし、できるだけ早い段階で「振り回す側」への移行を狙うべきです。 超人的な仕事量をこなしても疲れたそぶりが全くないビジネスパーソンというのは、どっぷり「振り回す側」にいます。 逆に常に疲れた表情でパフォーマンスの上がらない人というのは、「振り回される側」にいます。 

 よく、人生やビジネスを語る際に、「ハンドルは自分でしっかり握れ」、「舵はしっかりきれ」というフレーズが使われます。 要は主導権をしっかり握り、振り回される側より振り回す側にいるべし、ということです。

 あなたは、今、振り回す方にいますか、それとも振り回されっぱなしですか?

 なにかしらのヒントになれば幸いです。

P.S.

現在、大型ヨットを使ったリーダーシップを学ぶ研修をしようかと友人と話しあっています。 まずはテストケースで神奈川県浦賀港を朝出発、東京湾浦賀水道航路を横断し千葉県保田港着、ランチ食べ出航し浦賀へ帰還を考えています。 ご存知の方も多いと思いますが、東京湾の浦賀水道は狭い航路に多くの船舶が行き交う航路でどちらかというと注意が必要な航路です。(しっかりとしていれば安全です) そこで10人前後が各ポジションをローテーションで担当し、リーダーシップ、フォロアーシップ、組織の動かし方などなどを実戦的に学ぶ、というものです。 興味がある、という方はご連絡くださいませ。  

最近、高齢の方をご支援する活動を最近しました。 知っているのと実際に見るの違いを痛感しました。 例えば、玄関の鍵穴に鍵をさすのが難しい、来訪を知らせるチャイムが聞こえない、ガスコンロを適切に着火させられない、視覚能力が落ちているので地上の段差が分からない、よろけても筋力が落ちているので転びやすい、などなどです。 バリアフリーという言葉は知っていましたが、その必要性は非常に重要なのだと痛感しました。 我々も数十年後は同じ状況になってしまうわけで、製品作りからの配慮も非常に重要だな、と感じました。  また、そういった製品ニーズが今後は伸びるわけで、メーカーの方々に期待したいところです。  

Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月19日 (月)

人と企業の成長ベクトルの角度について ヘッドハンター想う

 ヘッドハンターとしてビジネスパーソンが意識しておいた方がよい概念のひとつとして、「自分の成長のベクトルの角度と、企業の成長のベクトルの角度」をあげたいと思います。
 おうおうにして、個人と企業の成長のベクトルの角度は同一である、と考えがちですがヘッドハンターの経験から言えば全く異なります。
 結論から言えば、個人と企業の成長のベクトルの角度は常に変化しており、同一の角度であることの方が稀です。
 個人と企業の成長の角度が同一であることが非常に望ましい状況ですが、その状況が未来永劫続くことは残念ながらありません。
下記にそれぞれの成長の角度の状況からキャリア・プランニングの思考法を述べてみます。
個人の成長のベクトルの角度の方が、企業の成長の角度より上の場合。 
早いタイミングで転職を考えたほうが良いかと考えています。 現職で学ぶべきもの、成長のための基盤がないといえます。
最悪のケースとして、企業のバリューの低下に伴い、自身のキャリア・バリューも低下してしまいます。
企業の成長の角度の方が、個人の成長のベクトルの角度より上の場合。
個人としては、成長・学びの環境が整っているといえ、しがみついてでも現職で修行させていただくのが望ましいといえます。
個人と企業の成長のベクトルの角度が同一である場合。
極めて望ましい職場環境といえます。しばらくはこの環境で成長していくことが望ましいといえます。 
ただ、この両者のベクトルの角度は不変ではありません。かならず変化します。
状況を注視しつつ、上記、①のケースなのか、②のケースになるのか常にウォッチしておく必要があるといえます。
 ヘッドハンターとしてキャリアのアドバイスをする際も、このベクトル感は非常に重要視しています。 
 また、優秀なビジネスパーソンであるほど、このベクトル感については敏感な感覚をお持ちになられています。 
 トップレベルのエグゼクティブポジションでのお打ち合わせの場合は、ほぼ、このベクトル感に関するお話しに終始し、そこから意思決定がされるケースさえあります。 
 人と企業の成長のベクトルの角度について、常に意識しておく必要があると考えています。
 ご参考になりましたら幸いです。 
P.S.
元祖、朝型の私でも寒くなると起きるのが少々辛くなってきます。
そこで、「心の支え」として辛いときに彼らの生活を思い出すようにしています。
それは防衛大学の学生の生活です。
彼らは1年中、毎朝6時半にラッパの合図で起床し(叩き起こされ?)、数分以内に上半身裸で屋外に集合・整列しています。 
「そんな彼らに比べると私は幸せ、、、、」と密かに思うようにしています。
また、彼らは温かい水で洗顔できません。
温かい水が出る設備がないからです。
「温かいお湯で洗顔できる喜び」を感じるようにしています。
そんなプチ幸せを作り、起床に活かすのも良いかもしれません。 
先日、お若い方から、「チンギス・ハーンを抜きたい」との目標を聞きました。 目が覚めるような思いでした。 
Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj
このブログを最近見た方へ。
「朝型クラブ」の活動として、起床して仕事始めた段階でTwitterにコメントして、活動中であることを示す活動を密かに始めています。 「見られている感」で自身にプレッシャーをかけると結構、効果大です。 ビビッときた方は参加くださいませ。 さりげなく退会も自由です、、、。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年10月14日 (水)

自身の能力を120%以上使っていますか? ヘッドハンター想う 

 スポーツとビジネスには共通点が多いと感じています
 逆に大きく異なる点だと考えている点は、ビジネスは肉体的能力の制約を受けづらい、ということです。
確かに超ハードワークな環境がエンドレスで長期間続く、という局面では体力は有効な差別化のポイントとなります。しかし、一般的なビジネスシーンにおいては、さほど「体力の差」がビジネスパフォーマンスの差を生みません。
(ここでの対象者は平均レベル以上のパフォーマンスを発揮しているビジネスパーソンとします)
 今回のポイントは、ビジネスパーソンとしての、質の上げ方、量の出し方については、やりようによっては限界がないということです。
仕事ができる方の多くは、常に自身の能力の120%以上の努力を怠っていません。 
そのため、下記のような上昇スパイラルに入っていたりします。 
努力を怠っていないため、、仕事の質がドンドン高いレベルに押し上げられる
②そのため、そこに仕事量を投入すると、どんどんパフォーマンスが上がる
③パフォーマンスが上がるため、余裕ができ、ますます質を高めることができる
④結果、自身の守備範囲をどんどんと広げることができる。 
 逆にキケンなタイプだと感じているのが、常に自身の能力の70%以下の労力しか使っていない状況のビジネスパーソンです。
業界、企業、部署、ポジション、その他もろもろの状況により、自身の能力をセーブして働かなければならない状況が長く続いた場合、最悪のケースとしては、その70%の労力の出し方がその方のMAXパワーになってしまう可能性があることです。 
 余裕をぶちかまして、「今はマッタリとやってますよ。ガハハ」と言っていては、近い将来、非常に厳しい状況になると考えています。 
 あなたは常に120%以上の労力を注ぎ込めているでしょうか?
 ご参考になりましたら幸いです。
P.S.
人間的魅力・優しさなく、実績・パフォーマンスのみでビジネス・パーソンとして永続的にサバイブできるほど世の中甘くありません。 
どんなに強いビジネス・パーソンでも時として業績が落ち込むことがあることは必然です。 そんなときに人間的魅力・優しさがなければ周囲からのフォローを受けることができず、あっという間に足元をすくわれます。 
そんなことを強く感じた最近です。
本件はブログ・テーマとしてしっかりと書きたいと思います。
Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月13日 (火)

天動説か地動説か ヘッドハンター想う

 天動説か地動説か? 
 真実については皆様、ご存知の通り、地動説です。
 キャリア・プランニングに関する考え方も、自然の摂理に従い、天動説ではなく地動説で考えるのがより自然かと考えています。
経験的にも地動説的な考え方をお持ちの方の方が良いキャリアを築いてらっしゃると感じています。 
 しかし、天動説よろしく、「自分を中心に世の中周っている感」の方がはなはだ多いことをヘッドハンターとして心配しています。
実際の人間の感覚としても、普通の人であれば太陽が地球の周りを回っているように見え、そう感じるのもうなづけます。
ただ、真実は地動説。 太陽を中心に地球が回っているわけです。
 地球を自分、太陽を自分をとりまく環境と見立て、自分とキャリア構築についていろいろシュミレーションしてみると興味深い洞察が得られるのでは考えています。
逆にキケンなのは、天動説的な「自分を中心に世の中回っている」的な発想です。 
「我」をうまくコントロールすることが難しくなり、厳しい局面から抜けることが難しくなるかもしれません。
天動説で動いても問題ない方は100人のうち数人のレベルかと感じてもいます。 
 熱くなった時こそ、地動説的な考え方を意識してみると良いかもしれません。
 ご参考になりましたら幸いです。 
P.S. 
グッと肌寒くなりましたね。 
今夜からはフトンを温かいものに変更します。
お風呂の温度はまだ37度です。 無理してません。
Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 8日 (木)

引き抜きにくい会社について ヘッドハンター想う 

 ヘッドハンターとして、日々、「引き抜き」の活動をしているわけです。 

さまざまな会社にご勤務されている方とお打ち合わせを重ねているわけですが、その経験から「引き抜くのが難しい」会社があります。
 結論から言えば、その会社の特徴としてあげられるのが、「その方のやりたいことが実現できているかどうか」になります。
 
 かなり当たり前に聞こえるかもしれませんが、この「自分のしたい仕事ができている勤務環境」が実現できるている方というのは極少数でないかと思います。
 ヘッドハンターとして「引き抜きがかなり厳しいな」、と感じる瞬間が、この「自分のしたい仕事ができている方」になります。
こういった方を引き抜くのは非常に難しいといえます。 
 逆に捉えれば、企業としては、働き手の真のモチベーションの源泉をしっかりつかみ、その方にあった仕事・ポジションを適切に割り振ることは、特に優秀な社員の定着率を高めるために必須の手法といえます。
 経験的に、「自分のしたい仕事ができている」と感じている方は、競合企業より10~15%程度年収が低くても現職に留まる傾向を感じています。
 それぞれのビジネスパーソンにぴったりのジョブをアサインすることは、企業側にとってもかける労力は大変かと思いますが、そこから得られるメリットも大きいのではないかと考えています。
 逆説的に言えば、このあたりのマネジメントがしっかりできていないため、ヘッドハンターの活躍の余地があるのではないかとも考えています。
残念ながら、この活躍のフィールドは今後ますます拡大傾向であると感じてもいます。 
 蛇足ですが、どんなに「自分のしたい仕事ができている」と満足度が非常に高い方であっても、競合企業よりも年収が20%以上開いてしまうと、さすがに心がグラッときてしまいます。
 企業としてはコスト削減も大切ですが、優秀な社員の処遇(特に給与)の業界標準を意識しておくことは非常に重要といえます。
 私は企業からスカウトの依頼が入った場合は、「現職の20%以上アップの年収のオファーが出せそうですか?」とヒアリングしています。これは上記経験を踏まえた上での知恵になります。もうひとつ付け加えますと、上記背景があるため、優秀な方の年収の上がり方は一般的なビジネスパーソンと比べものにならない急角度を描くことになります。
 まとめますと、
企業側へのアドバイスは、
①やめて欲しくない社員については、できるだけその方が気持ちよく働ける環境を提供する。
②競合他社の同レベル社員よりも年収レンジが低い場合、最悪でもマイナス10%の範囲内に留まるようにする。 
 10%以上差が開いてしまうと、定着化は厳しいといえます。 
人側へのアドバイスは、
①同じ仕事をしているのに競合企業と比し10%以上差があるようであれば、その差を埋める(給与増額)の交渉をする。 
 会社側が動かない場合は、即刻、私へ連絡、ということになります。 
 差が20%以上あれば、その会社にいてはいけないとも考えています。
ご参考になりましたら幸いです。
P.S,
給与ネタでもうひとつ。
「なんだか自分がやっている仕事のパフォーマンスよりも、もらっている給与が多いなぁ~」と感じている方!
世の中不景気ですが、こういった「素敵な方」というのは実際に存在します。 
ひとつ注意が必要なことがあるとすれば、上記のような状態の業界、勤務先というのは、何かの前提条件が崩れた瞬間にガクッと厳しい状況に落ち込んだります。
「何かの前提条件」ですが、分かりやすく言えば、規制で守られていた、テクノロジー・事業の優位性があった、競合がいなかった、などなどになります。
賢明な方であれば、密かに次のステップをサーチし始めたりします。 
 
Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj
拙著に書きましたが、「たとえ台風がきても遅刻するな!」ですが、実践できましたでしょうか? やはり実践が重要です。 私は本日はある会社で講演の機会をいただいていますので、自身も「絶対に遅刻しないでたどりつこう」と決意しています。 
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年10月 7日 (水)

社長になったとしても、キャリア・マーケットのウォッチは必須です。 ヘッドハンター想う 

 ビジネスパーソンの究極の「上がりポジション」は「社長」かと思います。
なかには、「社長になったら楽できるだろう、、、。」と悠長に考えている方もいるかもしれません。
 そんなあなたに、「喝!」です。
 社長になったからと言って、安泰という時代ではなくなっています。 
オーナー企業を除けば感覚的に社長の在職期間はどんどん短くなってきていいます。
また、この流れは加速することはあっても減速することはないとも考えています。
 プラスして述べればヘッドハンターとしても、社長のポジションは、景気・政治・天候・その他がどうであろうと「結果責任」と考えています。結果が「ダメ」だった社長はドンドン替わるべきかとも考えています。また、時代のトレンドとしてもそうなってきています。 
 上記の状況のため、たとえ「社長」になったからといって悠長に構えてはキケンな時代になってきています。 「ゆっくり社長業に専念しようかな、、、。」とおっしゃられた方は結構な確率で厳しい局面に立たされているような気がします。
 そうならないための対策としては下記の通りかと考えています。
①「業界の集い」に参加し、顔を売っておく。
 自社イベントがあれば、その場は有効に活用する。
②良質な異業種交流の場にも出て、腰低く交流を深めておく。
③これまでの「良縁」をきっちり維持しておく。
 社長になって急に態度が大きくなった方が「あわやの事態」になった場合、助けてくれる人はいません。 
④できるだけ現場に出て、現場感を養っておく。
 ベストはクライアントのキーパーソンに直接コンタクトができるレベルまでがんばっておく。
 (現場感のない社長の価値は極めて低くなってしまいます)
⑤さりげなくヘッドハンターと中・長期的な関係を築いておく。 
 
 社長になったとしても、天狗にならず、「なにかあったら頼む」といえるだけの信頼のネットワークを築いておくことが重要といえます。
ご参考になりましたら幸いです。 
P.S.
先日も有名企業の社長(これ以上は表現できません)が、朝、いつもどおり出社したら「入館に及ばず」の扱いになりました。 厳しい時代です。
この2年ぐらい、シャンパン・タワーを見ていません、、、。
やはりあのタワーが出現すると「バブル」ということなのですね。
肝にすえたいと思います。
Twitterにも書きましたが、
次の8社(Cisco、EMC,HP,IBM,MS,Oracle,SAP,Symantec)ですら、5年後には4社になっているのでは、と予測しています。  ちなみに上記8社だけで過去300社以上企業買収をしています。 変化は激しい!
こういった「大胆発想」をしてみると、当たる、当たらない、はともかく先を読む力がつきます。
Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj
これまで、「朝型クラブ」として、「起きた!」とTwitterに入れておりましたが、ひと手間加えたコメントにしようかと企んでおります。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 6日 (火)

社長、役職上位者ができるだけ面接の初期段階から出た方が良いと思う件 ヘッドハンター想う

 一番伝えたいメッセージはタイトルにあるとおり、「社長、役職上位者ができるだけ面談の初期段階から出た方が良い」になります。 
 エグゼクティブ・クラスの面談の場合ははじめから企業側のエグゼクティブが対応するのが通例で、面談場所もはじめから会食の設定となったりします。このあたりのクラスの面談では問題はないのですが、ミドルクラス以下の選考の場合は、当該ポジションのひとつ上の階層のポジションの方が面接する方となり選考が始まることがあります。
 ヘッドハンターとして企業側へのアドバイスとしては、「たとえミドル、ミドル以下のポジションの採用であっても、社長・エグゼクティブクラスの方が初回の面談の対応をされたほうがよい」となります。 本業でも多忙な社長・エグゼクティブクラスの方の時間を割いてまでもメリットがあると考えている理由は下記の通りです。
① 非常に優秀な候補者を見過ごしてしまうリスクを避ける。 
   採用予定ポジションの「ひとつ上のポジション」の方が面接官の場合、最悪のケースとして、「この候補者が入社してきては自身の立場が危なくなる」と感じ、何かしらの理由をつけて選考をストップしてしまう可能性があります。
 私の経験としても、1次面談でアウトと判断された方の結果に納得がいかず、エグゼクティブ・クラスとの再面談をお願いしたところ、結果としてオファーが出て入社にいたった、というケースは少なくありません。
 採用の肝は、「ひとつ上のポジション」の方が「使いやすい人、コントロールできる人」を採用することではなく、あまりのポテンシャルの高さに恐怖を覚えるような人を採用することにあります。 この判断ができるのは社長・エグゼクティブクラスの方だけになります。 また、「ひとつ上のポジション」の方が保身に入らずに評価しなかった候補者であったとしても、より上位のポジションにいる方からしてみれば社業の発展に有意義なポテンシャルを候補者から見出すことも可能になったりします。 
② 広く情報収集の場としてとらえてみる。 
  エグゼクティブ・クラスになると、どうしても現場からの距離が遠くなり、さまざまな「現場の真実」が見えなくなってしまいがちです。 面談を通して得られる「同業界」、「他業界」の動きの情報は非常に有益といえます。 自社が学ぶべき、改善すべきポイントも見えたりします。 また、この採用活動から得られる経済活動の温度感が把握できることも貴重なことかと考えています。 
 私の経験からも、エグゼクティブ・クラスの方が採用の関与度が高い企業ほど優秀な人材の確保に成功しており、結果として企業としての競争力が高い、と感じています。
 ご参考になりましたら幸いです。 
 
P.S.
うっとおしい雨ですね。
雨に負けずがんばってまいりましょう!
Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 5日 (月)

人と企業の成長ベクトルの角度について ヘッドハンター想う

 ヘッドハンターとしてビジネスパーソンが意識しておいた方がよい概念のひとつとして、「自分の成長のベクトルの角度と、企業の成長のベクトルの角度」をあげたいと思います。
おうおうにして、個人と企業の成長のベクトルの角度は同一である、と考えがちですがヘッドハンターの経験からいえば全く異なると考えています。
結論から言えば、個人と企業の成長のベクトルの角度は常に変化しており、同一の角度であることの方が稀です。
個人と企業の成長の角度が同一であることが非常に望ましい状況ですが、その状況が未来永劫続くことは残念ながらありません。
下記にそれぞれの成長の角度の状況からキャリア・プランニングの思考法を述べてみます。
個人の成長のベクトルの角度の方が、企業の成長の角度より上の場合。 
早いタイミングで転職を考えたほうが良いかと考えています。 現職で学ぶべきもの、成長のための基盤がないといえます。
最悪のケースとして、企業のバリューの低下(成長のベクトルの角度の低さ)に伴い、自身のキャリア・バリュー(個人の成長のベクトルの角度)も低下してしまいます。
企業の成長の角度の方が、個人の成長のベクトルの角度より上の場合。
個人としては、成長・学びの環境が整っているといえ、しがみついてでも現職で修行させていただくのが望ましいといえます。
個人と企業の成長のベクトルの角度が同一である場合。
極めて望ましい職場環境といえます。しばらくはこの環境で成長していくことが望ましいといえます。 
ただ、この両者のベクトルの角度は不変ではありません。かならず変化します。
状況を注視しつつ、上記、①のケースなのか、②のケースになるのか常にウォッチしておく必要があるといえます。
 ヘッドハンターとしてキャリアのアドバイスをする際も、このベクトル感は非常に重要視しています。 
また、優秀なビジネスパーソンであるほど、このベクトル感については敏感な感覚をお持ちになられています。 
トップレベルのエグゼクティブポジションでのお打ち合わせの場合は、ほぼ、このベクトル感に関するお話しに終始し、そこから意思決定がされるケースさえあります。 
 人と企業の成長のベクトルの角度について、常に意識しておく必要があると考えています。
 ご参考になりましたら幸いです。 
P.S.
Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 2日 (金)

ポジション情報は生物(なまもの)である。 ヘッドハンター想う

 少なくない人が勘違いしていると感じていることに、「ポジション情報の鮮度の認識」があります。
軽く質問してみたいと思います。
「あの会社のあのポジション」の情報の鮮度感について、同等と思われる鮮度感のものを選んでみてください。
A:百貨店の高級ブティックに並べられているバック
B:虎屋の羊羹(ようかん)
C:青森県大間で今朝釣れた大マグロ
いかがでしょうか?
 ヘッドハンターの経験としては、多くの人がキャリアの鮮度感について、「A:百貨店の高級ブティックに並べられているバック」と同じような認識でいると感じています。 
そのポイントは、
本人が、買いたいと思った時に、
お金を出しさえすれば買える、
そしてバックがどこかへ走って逃げるものでもない、
という点です。
この感覚は、ヘッドハンターの感覚としては、少々、甘い、と考えています。
 実態は、「おいしいポジション」であればあるほど、「アシが早い」と考えています。
じっくり腰を据えて考えている時間の猶予はそれほど多くはありません。 今回のケースで言えば、キャリア・ポジションの鮮度感は、「大間で今朝取れた本マグロ」と同等になります。 
例えて言えば、「今日の朝、いい大間のマグロが入ったよ。冷蔵(冷凍ではない)で送るけど、買う、買わない?」という判断を一瞬のうちでしなければ、他の誰かに買われてしまうわけです。 
「ちょっと業界・会社を調べてから~」
「知り合いから情報収集をしてから~」
「奥さんに聞いて~」
「ちょっと考える時間が欲しい~」
「週明け回答する~」
では、その一瞬の判断の差でライバルに負けています。
華麗なキャリアを築いている方はこのあたりの判断は非常に鋭いものがあります。
逆に凡人以下は、ぬるいものがあると感じています。 
ポジション情報は生物(なまもの)です。
心してかかりましょう。
また、常に最善の意思決定ができるように情報収集が必要です。
ご参考になりましたら幸いです。
P.S.
ポジション情報もナマものですが、自身のキャリア・バリューもナマものです。
常に変化しています。 
安定的に右肩上がり、などと考えていては非常にキケンです。 
先日、拙著の書評を送ってくれた方がいました。
多くの方のコメントを頂いているのですが、驚いたのが彼の立場です。
なんと大学4年生(来春入社予定)でした。
彼なりに書籍の内容を実践しているとのことで、内定者の中でリーダーを任されているとのことです。
彼のポテンシャルあってのことだと思いますが、微力ながらお役に立てたようでうれしく思っています。 
Nさん、ビックになって数年後、是非、お声がけくださいませ! 
拙著のターゲット読者層を就職活動中の学生にまで広げてみるのもアリかな、と感じています。
書籍の2~3割でもそのエッセンスを知っているだけでも「内定」を獲得する確率は一気に上がるかと思います。
また、入社後のスタートダッシュの差も圧倒的なものになるのでは、と感じています。
何も知らない学生の中で頭ひとつ抜けるのは、
ビジネスパーソン同士で差をつけることより100倍以上容易かと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 1日 (木)

ヘッドハンティング会社に入る若手ポジション情報の具体例について ヘッドハンター想う

 基本的には弊社にはエグゼクティブからミドルクラスまでのポジションの比率が多い状況です。しかしながら、30才前後、もしくはそれ以下の年齢が想定されたポジションの依頼も入ってきたりします。  このポジションの詳細に、「普通の人材紹介会社と弊社のようなスカウト型の会社の違い」がよく表れていますので一例を紹介したいと思います。
 例えば、「ファイナンス部門でのファイナンス・スタッフ」というポジションでも大きな違いがあります。
 おそらく、「普通の人材紹介会社系」への依頼であれば、純粋に、「ファイナンス部門でのファイナンス・スタッフ」で以上、詳細説明終わり、となるかと思います。 
 しかし、同じポジションであったとしても、弊社に依頼が入る場合はプラスして下記のような特注が入ります。
 例えば、
1、「近いうちに現在のマネージャーでは職責が勤まらなくなると思う。 数年後を見据えた上で、マネージャーにとって替われるだけのポテンシャルを持つ方を頼む」
2、「入社早々は英語力は問わないが、プロモーションしていただきたい方を採用したい。そのため英語力についてはビジネス・レベルの方、もしくは早期にキャッチアップできるポテンシャルをもつ方を頼む」
3、「現在の組織にはこういったキャラクターの方がいるので、こういった方ともうまくやれる方を頼む」となります。
4、くれぐれもこういったキャラクターの方はアウト。
 職種が違ったケースでも、「早々に昇格してもらいたい、そのため、ポテンシャルはよくみる」もしくは、「キャラクターは精査しておいて欲しい」という依頼が多い状況です。 このあたりが弊社の強みであり、他社との差別化のポイントになっていたりします。
稀に弊社のような会社に、「腕利きの秘書を頼む」という依頼が入ったりもするぐらいです。 
  
 こういった背景があるため、弊社としてもポテンシャルの高そうな若手な方とは中・長期的な視点でお会いし、お打ち合わせしておきたい、というニーズはあったりします。
弊社社員、もしくは私と数年前にチラッと会っていて、「人生替わった」という方は非常に多いと実感しています。
 我こそは、と思われている方は余裕のあるうちにご一報いただけましたら幸いです。品の良いホテルラウンジでお茶でもできればと考えています。
「一刻も早く転職したい、しなければならない!」という時にヘッドハンターと会うより、余裕のある時期がお勧めです。弊社、私としても、「切羽詰まった」方への対応は一歩引くようにしています。その理由は、限られた時間、選択肢の中でのキャリア選択が往々にして「横滑り転職」、「右肩下がり転職」になりがちで、そのようなご支援は弊社と私のポリシーとはややズレているからです。
 基本としては、「右肩上がり転職」をご支援したい、という方針です。
(当然、緊急避難的に雇用確保のための転職・就職というのもアリかとも考えています) 
  ご参考になりましたら幸いです。 
P.S. 
 先日、既に依頼を受けている企業のエグゼクティブの方から、「あのポジションの候補者はまだか?」と直接電話で督促を受けました。 常に気合いを入れて探索をしているのですが、さらに気合いを入れ直して活動しようと決意した次第です。 
 「直接電話を受ける効果」を肌で実感した次第です。 特に「これは!」という依頼については電話でする効果を感じた次第です。 膠着している依頼事項がある方は軽く電話してみるのもアリかと思います。 このご時勢ですので、新鮮な気持ちにもなります。 
 石田純一氏の東尾理子さんへのプロポーズ現場の映像を見ました。 あれだけのシチュエーションを準備する財力、知力、イマジネーション力に感服いたしました。 現在の自分の能力を完全に超えていたので、「したいのか、したくないのか」の議論はいったん横に置いておいて、「しようと思えば自分もできる」というレベルまでレベルアップしなければ、と良いモチベーションアップの材料となりました。 
Twitterはじめてます。 修行中
Twitterアカウント kanemotospj

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »