« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

2008年11月

2008年11月21日 (金)

引抜きしにくい企業とは、ヘッドハンター想う

 仕事柄、さまざまな企業のビジネスパーソンの方々のお話を聞いています。 スカウトというビジネスに従事していますので、「引き抜けるかどうか」という視点を常に意識しながら活動をしています。

 そういった膨大な量の活動から経験的に「引抜きやすいか、そうでないか」のポイントを集約してみますと、「自分のやりたい仕事ができているかどうか」が非常に大きなウェートを占めていると感じています。 非常に激務かつ、年収が業界標準より低い企業があるとします。そういった企業はヘッドハンターから見ると、「非常に引抜しやすい企業:ターゲット・カンパニー」に見えます。  しかし、そういった環境であっても、「自分のやりたい仕事」ができているビジネス・パーソンの場合は、年収10~15%のアップのレンジでは、転職よりも現職に留まることを選択する割合が非常に高いと感じています。 

 この経験則からは下記のような示唆があるのではないかと考えています。

①個々のビジネスバーソンが、本当に「自分がしたい」と思っている仕事をアサインすることにより、社員を引き抜かれるリスクを減らすことができる。 

②組織の状況により、できる、できない状況はそれぞれあると思いますが、個々人の志向にあったアサインは非常に重要である。 雇用する側は極限までこの理想を追求する必要がある。

 (かなり、この手の対応がゆるい企業は多いな、とも感じています)

③ビジネス・パーソンとしても自社内でできるだけ「自分のしたい仕事」を追及する姿勢も重要かと考えています。 そういった環境が自社内でできる、できないのシュミレーションを冷静に実施し、さまざまなキャリア・オピチュニティーを考えておくべき時代になってきているかと感じています。 もはや、悠長に終身雇用を保証できる企業はないかと感じています。

 最後ですが、「自分がしたい仕事」をアサインしているからといって、業界標準よりも15%以上も低い給与水準ですと、やはり、引き抜かれるリスクは高くなってしまいます。 これも経験的にですが、20%以上の年収アップの提示をされると、ほとんどのビジネス・パーソンは心がグラっとくるものです。 

 ご参考になりましたら幸いです。 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月17日 (月)

転職は自分がしたい時ではなく、マーケットからの要請にもとづくタイミングで動くべし。 ヘッドハンター想う

 結論を題名にもってきましたが、転職は自身がしたいタイミングではなく、キャリア・マーケットからの要請に基づくタイミングで転職するほうがキャリア・バリューを高めやすいと考えています。

 当然、一刻の猶予もなく転職しなければならない時もあるかと思います。こういった非常事態の場合は、「転職」というよりも「職探し」に近いイメージですので、就業条件どうのこうのと言うより、「雇用の確保」を優先する必要があります。

 感覚的に分かると思うのですが、「転職する必要がないほど充実しているビジネスパーソン」と「転職する必要があるほど現職に満足していないビジネスパーソン」のどちらが魅力的に見えるかは明らかでしょう。 また、雇用条件をつめる際にも、現職の満足度のレベルが大きく影響を与えます。 要は雇用条件交渉を有利に進められるかどうかに大きく関わってきます。 キャリア・バリューを上げている方は、「現職に十分満足していますので、少なくとも20%以上の年収アップでなければオファーには応諾できませんね」と交渉できますし、逆のケースでは、「なんとか採用をお願いしたく、雇用条件は現状維持ですとありがたいです、、、、。」となってしまいます。

 キャリア・バリューを着実にアップさせてきている方々の多くが、自身が現職に不満足で転職したい、というニーズからは転職はしていなく、ほぼ、外部からの要請や依頼によってキャリア・オポチュニティーを検討し選択している方が多い、と感じています。 まとめてみますと、変化が激しいキャリア・マーケットの情報を冷静に分析し、自身をどう活かしたらより成長できるか、ということを真剣に考えていたりします。 もっと簡単なレベルで言うと、キャリア・マーケット(外部環境)の情報に敏感な感覚を持っています。 逆に、キャリア・バリューを現状維持、もしくは低下させている方々というのは、自分軸(自分が転職したいと思ったタイミング)で、転職を検討したり活動を開始させていたりする印象があります。

 「自分が転職したいと思ったタイミングで転職を考えて何が悪いのか?」という声が聞こえてきそうです。 自身の掲げた高い目標から逆算し、「このままではいかん」と前向きな方であれば、上記の指摘は当てはまりません。 逆に、特にマズイのが、業界も企業も部署も職種も自身も、ほとんど全てがネガティブ・トレンドに陥った時に初めて、「このままではマズイ」と転職を意識するタイプです。 例えれば「ゆでガエル」状態であり、こうなってしまってはジャンプ(転職)する能力もなくなってしまいます。 

 アスリートがここ大一番で勝負をかける時に最大のパフォーマンスを発揮できる状態を作り出したりします。 ビジネスパーソンもそういった状況を自ら作り出し、そういった状況を作り出した時こそ、転職を選択肢の一つに加えておくことが、より大きなジャンプをするための必須事項かな、と考えています。

 もう一度、端的に述べますと、

 「キャリア・マーケットを注意深くウォッチせよ」

 「自分軸も重要だが、自分だけの小さな世界だけで判断することはリスクを伴う」

 です。

 そういった意味で、キャリア・マーケットを常に注意深くウォッチしているヘッドハンターの存在価値が活きるわけです。

 現職に打ち込んでいる方ほど、キャリア・マーケットはウォッチできませんので。

 ご参考になりましたら幸いです。

P.S.

この厳しい経済情勢の中、非常に勢いのある企業から、

①マーケティング部門の責任者、

②マーコム担当、

③新サービス(海外ビジネスの日本市場ローンチ)立ち上げ担当者

の3ポジションのオーダーが入っています。

ご関心のある方は、support@strategicpartnersjapan.com

までご連絡いただけましたら幸いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 6日 (木)

「地球上の全てのものに重力がかかっている」 ヘッドハンター想う

 「この地球上の全てのものに重力がかかっている」と言っても、「何を当たり前なことを、、、。」と感じられた方も多いのではないでしょうか? 事実、地球上の全ての物質には重力はかかっています。 

 物質に重力がかかっているのは当然として、今回のポイントはヘッドハンターの視点から言えば、キャリア・バリューについても重力のような、時間の経過とともに無意識のうちにダウントレンドがかかっているようなパワーが働いている、と感じています。 

 分かりやすく言えば、1年経っても仕事のパフォーマンスが1年前と同じであれば、キャリア・バリューは落ちている、ということです。 イメージとして、常に上へ上へとキャリア・バリューを向上させる意思を持ち努力を惜しまなければ、時間の経過とともにキャリア・バリューは低下・劣化してしまうものかと考えています。  例えて言えば鳥が飛ぶ際に高度を維持するために翼を羽ばたくのをやめてしまえば高度が落ちる現象に似ています。 同じ高度を維持するだけでも翼を羽ばたかせる必要があり、さらに上を目指そうとすれば、高度を維持する以上に羽を羽ばたかせる必要があります。 

 あなたは高度を上げるために(キャリア・バリューを上げるために)、羽を羽ばたかせているでしょうか? あなたのキャリア・バリューにも重力は働いています。

 ご参考になりましたら幸いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 5日 (水)

採用企業側へのアドバイス ヘッドハンター想う

 企業によって採用スタイルはいろいろあるのですが、ヘッドハンターお勧めの方法としては「できるだけ社長、本部長クラスが最初の面談から参加するのが良い」と考えています。

 当然、役職の上位クラスの方々の労力分のコストは発生するのですが、下記点のメリットがあるかと考えています。

①採用の意思決定の迅速化。

 組織として意思決定をするまでの時間もある意味、コストです。 迅速な意思決定で優秀な候補者を素早く採用するメリットは大きいものがあります。 無意味に時間をかけ、優秀な候補者を取り損なっては意味がありません。

②採用面接での面談における情報収集のメリット。

 ミドルクラス以上になると、ほぼ同業界出身の方が候補者になります。 この面談の際に得られる業界・市場動向、情報は非常に有益な情報になりえます。 自社の強み・弱みの再確認の場になったりします。 こういった情報収集のメリットだけでも採用面接をするメリットはあるかと考えています。

③「本当に優秀な候補者」が、下位の役職者の面接によって不当に選考から外されるリスクを減らす。

 人間は弱いもので、自分より明らかに優秀な人が入社しそうになると、自分を守るためにそういった優秀な方を意識的、無意識的に排除したりします。 「選考する側の人」より優秀な人が選考から漏れるリスクは最大限排除しておく必要があります。

 

 企業規模や効率化の観点から実際の運用の現場では難しい側面もあるかと思いますが、一考の価値はあるかと考えています。

 ご参考になりましたら幸いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »