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2008年5月

2008年5月31日 (土)

社内だけでなく、外部の取引先との関係構築も非常に重要です! ヘッドハンター思う。

 社内の人間関係やポジショニング、立ち居振る舞いについて配慮していない人はそうそういないと思います。 しかし、外部の協力会社、パートナー会社、下請先にまでしっかりとケアができている人、というのは、そうそういないものです。

 いろいろな切り口からこのテーマについては語れるのですが、今回は「ヘッドハンターの実務」から考察してみたいと思います。 ヘッドハンターが企業からの依頼を受け、人材を探索する際にはいろいろな情報ソースからリサーチします。 その中でも重要なソースの一つに、想定される候補者が業務で接点のある協力先企業からのヒアリングというものがあります。 実際にヒアリングから上がってくる言葉としては、ザッとしたイメージで下記のようなコメントです。

「かなりしっかり仕事をする人です」

「ほとんど丸投げです」

「なにぶん、横柄な人だから、本当はあまり一緒に仕事をしたくない人です」

「部下がころころ辞めてるよ」

「要求厳しいけど、合理的な指摘が多いから、こちらも勉強になっています」

「どちらかというとマイクロ・マネジメントタイプかな」

(ここで敢えて、取引先企業(顧客)としないの理由があります。 なぜなら、取引先にいい顔をしない人はあまりいないからです。 その人の真の素性を知るには協力先企業の方が有効です。 当然、取引先からのヒアリングも実施しますが。)

 こういった情報を元に候補者を絞り込んでいくのですが、以外にこの過程でふるいから落とされる方というのは多いです。 また、逆のケースとして、このヒアリングの過程で急浮上してくる候補者の方もいます。 実際にこういったタイプは仕事のできるタイプが非常に多いことも付け加えておきます。

 「仕事ができる人」というのは特別に意識していなくても、かなり良好な関係を協力先企業と築いていたりします。  また、結果としてこのような目に見えない「仕事をやり遂げる社外人的ネットワーク」を構築しているため、どこの会社に移ったとしてもかなり早いタイミングで即戦力としてのパフォーマンスを発揮できたりします。

 「下請先だから~」と横柄な態度を取っていると、とんだしっぺ返しを食らいますので注意が必要です。 本来であれば、自然体でできるほどの人間性に期待したいところではありますが、、、、。

 ご参考になりましたら幸いです。

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2008年5月25日 (日)

IQ,EQ,AQ ヘッドハンター思う

 IQとEQについては既に市民権を得てきたキーワードかと思います。 ちなみにIQは知能指数で知能を測定する尺度で、EQは総合的な社会的知性の高さで、心内知性(セルフコンセプト)、対人関係知性(ソーシャルスキル)、状況判断知性(モニタリング能力)の3つの知性で決まります。 EQについては、私なりにざっくり言えば、総合的なコミュニケーション能力、と解釈しています。 このIQとEQについては、熟練したヘッドハンターであれば、対面して話してみればおおよそのレベルは推し量れたりします。

 そして今回のAQですが、「逆境指数}となります。簡易にいうと、大きな悲劇から小さな怒りまで、あらゆる種類、レベルの逆境に対応するための行動パターンのことを指します。

 結論から言えば、このAQ,逆境指数については、非常に重要なキーワードかと考えています。 私もこのブログを書くためにネタ帳にいろいろなテーマを書き留めているのですが(既にあと数年書けるぐらいのネタがたまっています)、この逆境指数については早く述べたいと思っていたネタのひとつで、また、面談の際には意識してヒアリングするようにしています。 というのも、IQ,EQについては通常のヒアリングで十分に把握できるのですが、このAQについては、意識して聞いてみないと見落としてしまうこともあるからです。

 実際に、「ビジネスで成功している人」、というのは、逆境指数は極めて高い方が多いです。 また、逆境に近いケースとしては、極めて高いコンプレックスなどを持っており、それを克服するエネルギーを仕事に投入させていたりします。この具体的事例を挙げると、「俺のこと?」と思われる方がいますので詳細は割愛させていただきますが、「逆境」や「高いコンプレックス」は、自身を成長させる有力な「友」と言えると考えています。

 育ちもよく、頭もよく、コミュニケーションスキルもばっちりで、ロジカル・シンキング&コミュニケーションもでき、グッドルッキングガイ&レディーであっても、「どうもイマイチ、人物感に欠ける、、、、」と感じる場合は、ほぼAQが弱い、逆境経験がなかったりします。 逆の例で、そのほかのポイントがことごとく外れていたとしても、「なんだか、この人には凄みを感じる」というケースですと、ほぼ確実に、逆境、コンプレックスを強烈に克服していたりします。 

 人物を評価する上で、このAQはなかなかの優れものです。 また、ビジネスシーンで活躍していると逆境が訪れてくるものです。 そんな場合は、「チャンス到来!」と嬉々として真っ向から取り組まれることをお勧めします。 さらに、「逆境がなかなかない」という方は、環境を替えた方がいいかもしれません。 「成長」が止まる、停滞している可能性が大です。

 ご参考になりましたら幸いです。

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2008年5月17日 (土)

常に客観性をもっておくべき。 ヘッドハンター思う。

 全てとは言わないのですが、ビジネスで成功してらっしゃるビジネスパーソンの行動特性のひとつに、「客観的に自身のキャリアバリューを常に冷静に分析している」ということがあるのではと感じています。

 より具体的に言えば、自身の調子がいい時も悪い時も、冷静にキャリアバリューを考えている、ということです。 逆のケースで言えば、業界や会社の調子が良い時に、自身のキャリアバリューまで上がっていると勘違いなどをすることです。この思考状態ですと、キャリアの次の一手を打つタイミングを逃してしまったり、ということが無意識のうちにおきたりします。

 また、自身のキャリアバリューを冷静に分析している人というのは、ビジネスのとりまわし方にも「客観性」を意識されて行動していたりします。 そのため、いつのタイミングであってもあらゆるステークホルダーに説明責任が果たせるため、社内における評価が高かったり、また、いざ、転職、となった場合でも引継業務がスムーズだったりします。 逆に独りよがりなビジネススタイルですと、結果としてうまくいった場合は良いにしても、悪い場合には説明責任が果たせず、自身の評価を著しく下げてしまったりします。 ビジネスの成否は常に100%勝ち、というケースの方がありえないため、「自身のビジネススタイルに常に客観性をもたせておく」というのは重要な手法かと考えています。

 人は調子がいい時ほど、周りが見えなくなってしまったります。 今一度、チェックされてみられることをお勧めします。

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2008年5月10日 (土)

「不確実なもの」にいかに反応し、決断し、行動がとれるか。 ヘッドハンター思う

 最近、ある雑誌を読んでいて、ふと気になるトピックがありました。

 それは、人間は「不確実なもの」に対して、本来もつその価値を割り引いて評価したり、冷静な判断ができなくなってしまう傾向がある、という心理学的なデータでした。 身の回りの出来事を振り返ってみると確かにそうだな、と軽く納得したのですが、ちょっと違和感も感じたので、自分なりにその違和感を分析してみました。

 結論から言うと、私が知る、「ビジネスで成功している方」の傾向としては、どちらかというと、「不確実なもの」、「新しいこと」に対して、旺盛な興味、関心を持ち、かつ行動している方が多い、ということです。 プライベートでも仕事でもなんでもいいのですが、この「不確実なもの」に対する反応・対応が人生に大きなインパクトを与えているのではないかと考えています。

 人間は多様性があってこそ成り立っている社会なので、全員が、「このように考え、行動すべき」というものはなくて良いと考えています。 絶対の安定を求める行動スタイルを貫く、というのも生物が生き抜く上で重要な生き方の一つの手法とも考えています。 しかし、知的生産性の高いビジネス・フィールドで生きるビジネス・パーソンの場合は、より、「不確実なもの」に対する反応能力は高い方がよいのでは、とも感じています。 

 「確実なもの」の場合は、ある程度、理詰めで解決できることが多く、また、生み出されるパフォーマンスもある程度予測できる範囲を超えない、という傾向があるのではないかと考えています。 逆に「不確実なもの」の場合は、そのパフォーマンスの差は負の場合と正の場合も含めると、とてつもなく大きいと考えています。 ビジネス・シーンにおいて大きく成長するためには、この「不確実なもの」への対応力を上げておくことは非常に重要なテーマになってきていると考えています。

 またグーグル社ネタで恐縮ですが、仮に5年前に「グーグル、どうですか?」と提案された時のあなたの反応、決断はどのようになっていたと思われますでしょうか? ちょっと振り返って想定してみるとよいかも知れません。

 あなたの、「不確実なもの」に対応する反応力はいかがでしょうか? 今一度、振り返ってみることをお勧めします。

  

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2008年5月 3日 (土)

自身のポジショニングを考えてみる。 ハイプ曲線にて。 ヘッドハンター思う。

 世の中の変化が激しすぎるということは、このブログを見ていただいている方にはもう説明の必要がないでしょう。 しかし、自身のビジネスパーソンとしてのバリュー、勤務先のバリューが常に変化していることまでキッチリと把握されている方は少ないのではないかと感じています。 結論から言うと、自身のビジネスパーソンとしてのバリュー、勤務先のバリューは常に変化しています。

 このそれぞれのバリューの変化には短期、中期、長期、そして変則的な揺れがあると考えています。 今回は中・長期的なこのバリューの揺れについて述べてみたいと思います。

 この「中・長期的な揺れ」を分かりやすく理解するために便利なツールとして、「ハイプ曲線」というものがあります。 まずはイメージするために下記URLをご参照いただけましたら幸いです。(単純に、「ハイプ曲線」と検索して上位に出たものを提示してあります)

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/0107/30/01073006.html

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/0206/17/02061788.html

http://blogs.itmedia.co.jp/infra/2007/06/post_82cd.html

 このハイプ曲線は IT業界の調査、コンサルティング、アドバイザリー業務の最大手企業である、Gartner社(ガートナー)http://www.gartner.co.jp/がテクノロジーの分析をする際に多用する分析ツールです。 この曲線は「一気に上がって、ストンと落ちて、そこからジワジワと右肩上がり」という動きが特徴的です。 (細かく言うと、ストンと落ちた後の動きもいろいろあります、、、。)

 ポイントは、自身、並びに勤務先がこのハイプ曲線上だと、だいたいどの位置につけているのか、ということをイメージしておくだけでも今後のキャリア・メイクの参考になるかと考えています。 また、転職を考えている企業が、このハイプ曲線状のどのあたりになるのかもチェックしてみてもよいかと思います。

 加えて言えば、勤務先がこのハイプ曲線上のどのあたりにある状況が、自身が最もパフォーマンスを発揮しやすいか、ということを考えてみてもいいと思います。 実際に、強烈な右肩上がりの時にパフォーマンスを発揮するタイプと、なだらかな安定期に入った状況でパフォーマンスを発揮するタイプなど、人によって大きくタイプは異なってきます。 無理に自身のタイプと違う企業で活躍する必要はないと考えています。

 長くヘッドハンターとしてキャリア・マーケットをみている中で、若くして高い年収を獲得しているタイプとしては、うまく、この右肩上がりの成長段階の企業を絶妙のタイミングで渡り歩くタイプが多いと感じています。 また、大きくキャリア・バリューを低下させるビジネスパーソンの場合は、この「絶頂」から「どん底」にいたるまでの右肩下がりのトレンドの企業を選択してしまっているケースが多いです。 個人のキャリア・バリューは勤務先の影響を強く受けるため、この目利き力、肌感覚は非常に重要だと感じています。  別の視点で少々残念に感じているのは、多くの方が「安定期」に入った企業を好む傾向があることです。 ヘッドハンターから見ますと、この「安定期」の企業は既に組織が固まっているため、20,30、40代前半の方が活躍し、飛躍できる可能性は成長期にある企業と比較してしまうと、どうしても不利な状況にあることです。若いうちは、もう少々、アグレッシブなアクションをとってもいいのかなと感じています。  現在、エスタブリッシュメントと言われる企業ではさえ、30~40年まえの評判というのは決して高くなかった企業が多いのが事実です。 成長段階にある企業に飛び込んでリスクを取った者が、大きな果実を獲得しているのです。 分かりやすく言えば、5年前のグーグルに飛び込む勇気とマーケット・ウォッチ力、判断力、ビジネス能力、ポテンシャル、先見性がある者がおいしい果実をつかむのです。

 このハイプ曲線を意識してみるだけで、キャリアだけでなく、さまざまな事象の意思決定において貴重な示唆が得られるのではないかと考えています。

 皆様のご参考になりましたら幸いです。

P.S.

このGWを遊んで過ごすか、これからの飛躍のために使うか、大きな差がつくと考えてもいます。

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