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2007年7月

2007年7月29日 (日)

バランスのとれた最強のビジネスマンは存在しない。 自分の強みを生かすべし。

 「できるビジネスマンについてあれこれコメントさせていただいている関係から、「いったいどんな人が、できるビジネスマンなんでしょうか?」といった類の質問を直接受けることが多い。 ベーシックな答えとしては、「コミュニケーション能力が高い人」と答えてその理由を述べるだけでかなり示唆に富んだお話ができると自負はしているのですが、それ以上になると、自身でハタと考えてしまうことがあります。 

 というのは、できるビジネスマンと評価されるためには、なにもトータル・バランスがものすごく高いレベルにある必要は全くないということです。 極論を言えばその職務を遂行するための能力が突出して高ければ、「できるビジネスマン」となるわけです。そのため、「できるビジネスマン」に求められる素養・能力というのは与えられるポジションによって違う、ということになります。

 そこでひとつ示唆があるとすれば、「できるビジネスマン」の多くの方は、自身のビジネス上の強みを正確に把握しており、積極的にその「強み」を活かしきっています。 逆に、「そうでもない人」については、自身の強みを把握ができていないため、それを活かしようもなく、逆に自身の弱い部分を克服するために多大な労力を払っていたります。 私からのアドバイスとしては、自身の弱みを克服する努力に投資するよりも、自身の強みの部分に投資したほうが、そこから得られトータル・リターンは大きいと考えています。 もし、自身の強みがない、という場合は、早急に作り上げておく必要があります。 確実に暗い将来が待っています。

 私が知っている具体例としては、外資系企業勤務で英語の能力が低いものの日本市場にとてつもない強力なネットワークを持っているために年収1億オーバーな方、全くコミュニケーション能力はないが素晴らしいスペシャリティーをもつ専門職の方、大勢の前でしゃべるのは得意なのだが、ヒアリング能力が少々弱い方、などあげれば枚挙に暇がありません。

 自身の強みを認識し、かつ、オーバー・パフォーマンスできる体制に自分で環境を作り、そして実績を出す、このサイクルを作り出せれば「できるビジネスマン」にすぞしでも早く近づけるものと思います。 

 参考になりましたら幸いです。

P.S.本日は選挙でしたね。 大雨がくる前に投票でき、ラッキーでした。

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2007年7月25日 (水)

自身の価値を十分に他人に認識させる能力について

 今回のタイトルは、「自身の価値を十分に他人に認識させる能力について」としましたが、結構悩みました。 「コミュニケーション能力」にしようか、「人間関係構築能力」にしようかと悩んだ末、表題に決定いたしました。

 仕事柄多くのビジネスマンに会うのですが、ある一面を捉えるなら、極論すれば次のような2タイプに大きく分けることができると考えています。ひとつは自身のビジネスマンの能力がそれほど高くないにも関わらず、仕事がうまく回っている人と、自身のビジネスマンとしての能力は高いのにも関わらず、仕事がうまく回っていない人の2タイプです。 

 どのあたりで差が出ているのか考えたところ、私の結論としては、「自身の価値を十分に他人に認識させる能力の差」が大きな影響を与えているのではないかと考えています。 当然、社内における人間関係構築能力だったり、コミュニケーション能力も大きく影響を与えているとは思います。 しかし、最も欠けている点はこの点かと考えています。

 ビジネスマンとしての存在価値としての「強み」をいかに磨き上げるか、また、差別化のポイントをどのあたりにおいているのか、こういった感覚を意識的に持ちながら日々の業務に励むのと、全く意識しないのでは数年後に大きな差が出てしまいます。 また、そのビジネスマンとしての存在価値を第三者に明確に説明できなければ社内昇進はおろか転職もできないでしょう。 もはや、「あいつはいい奴だから昇進させようか」といった時代は過ぎ去っています。

 実際にある残念なケースとしては、社会人経験10年以上の方とお話しをする際に「あなたのビジネス上の強みはなんですか?」と聞いた時の答えが、「人と一緒に楽しく仕事をするマインド、コミュニケーションをしっかりとる能力、さまざまなステークホルダーを調整する能力、などなど」という答えでは、本当に残念でなりません。 厳しい言い方をすれば、その程度のコメントであれば大学3年生が就職活動の中で語っているアルバイト経験と全く変わらないのです。 自身がどういうビジネスに打ち込んできたのか、自身のビジネスでの強みはなんなのか、そういった価値を自身が理解せずにいては、他人が分かるわけはありません。 他人が分からなければ評価もされないわけです。理想的な答えとして「○○業界のこういった分野のこの業務については強い」といった回答でなければ恥ずかしいといえるでしょう。

 特に日本人は「謙虚」なマインドがあるせいか、自身の価値を把握し第三者に説明することが苦手なのかなとも感じています。しかし、そういったマインドではこの厳しいビジネス世界で生き残っていけない時代になっています。 例えば、急に勤務先が外資系企業に買収され、外国人上司がやってきて、「あなたの強みはなんですか?」と聞かれた時に、前述のようなコメントをしてしまえば一瞬にしてクビは飛んでしまうでしょう。 常に自身のビジネスの価値を把握しておく必要があります。

 まずはあなた自身のビジネスの価値について熟考してみることをお勧めします。 そして、欲を言えば第三者にスラスラっと伝えられるように常に取りまとめておくことをお勧めします。 意識するだけでも日々の業務の取り組み、パフォーマンスの出方は変わってくると思います。 現在、ビジネス界は「見える化」のブームがきていますが、最も遅れているのが、「自身のビジネス価値の見える化」かもしれないと考えています。 ご参考になりましたら幸いです。

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2007年7月18日 (水)

いつでも辞めれる準備をしておくメリットについて

 刺激的な言い方をすると、「いつでも現職を辞めれる状態」を整備しておくことは非常にメリットのある状態であると考えています。 華麗にポジションを上げている方というのは、意識的なのか、無意識的なのか、そういった状態を常に整備されてらっしゃる方が多いような気がします。 当然、現職に最大限に満足し、猛烈に仕事に打ち込んでいるという状況である、ということは蛇足ながら付け加えておきます。

 なぜ、メリットがあるのでしょうか。下記の点かと考えています。

○やり残しなし、長期ペンディング案件なし、という状態を作り出している。

 仕事のできるビジネスマンは、「できることはすぐやる」という傾向・性質があります。意思決定においても即断即決の傾向があります。 仕事のできないビジネスマンというのは、自分が最終判断を下すだけなのに、無意味に「来週、結論を出す」などと「時間の無駄」が多かったりします。 仕事のできるビジネスマンは、今、やらなければならないジョブに集中できるのに対し、仕事のできないビジネスマンは、常にペンディング案件、調整案件、複数の進行中案件などと、頭の中が整理できず、すべての仕事のパフォーマンスが悪かったりしています。 よく、「引継事項の多さ」を無意味・無自覚に自慢する人がいますが、私から見れば、複数業務を同時処理する能力が低い人、もしくは、管理職であった場合は部下にしっかりと業務を任せられない人、との判断材料にします。

○常に自身のキャリア・バリューを意識できているか。

 現職をいつでも辞められる、というのは、裏を返せば「他の会社でも十分にジョブ・オポチュニティーはありますよ」という精神的スタンスといえます。 意識的に、自身のキャリア・バリューを意識しておくことは必須の時代になってきたと考えています。

 この「現職をやめても、どこでもいけますよ」という自信は現職でのパフォーマンスを上げるうえでも十分にパワーを発揮したりします。 その根拠は、ビジネスマンが「この会社でしか生き延びることができない」という精神状態になった場合は、思考・行動が硬直化し、ビジネス活動の中でも自己保身を一番のプライオリティーとして発言・行動をとりがちになったりします。 こういった行動をとってしまうと、「あの人は自己保身が一番の優先順位で、会社・組織・チームのことは二の次で考えている」と他者から思われてしまい、結果としてさらに組織の中での評価を落としてしまったりします。 逆に、キャリア・バリューを高め、現職にしがみつく必要のない方は、自己の保身よりも会社・組織・チームのことを一番に考えた発言・行動ができるため、結果として組織の中での評価を高め出世したりします。 私も実経験として、常にキャリアの選択肢を持ちながらも、結果として社内でどんどん出世してしまっている方の数は少なくありません。

 いかがでしたでしょうか? 「いつでも辞めれますよ」というスタンスは、より現職をアグレッシブ、ポジティブに楽しむためのよきスパイスたりえると考えています。 また、「この会社でしか生き残れない人」というのは極めて危険な状態といえます。 自身がその状態であったなら、中・長期的なリスク・リターンを考えキャリア・プランの設計が必須かと考えています。 もし、そのような人が多い会社であったなら一刻も早く脱出されることもお勧めします。

参考になりましたら幸いです。  

 

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2007年7月 8日 (日)

ギブ&テイク、がしっかりできているでしょうか?

 「ギブ アンド テイク」の考え方・行動はしっかりできているでしょうか? ヘッドハンターとして、ビジネスマンとしての経験から、やはり「成功しているビジネスマン」というのは、この「ギブ アンド テイク」の考え方・行動がしっかりできていると感じています。

 なかなかこの「ギブ アンド テイク」という考え方は面と向かって「大切ですよ」とアドバイスすることは難しい。 というのも、既にお話していること自体に「ギブ アンド テイク」の考え方を持ち込もうとしているような印象を感じさせてしまうことや、「徹底的な合理主義者」のような印象を与えてしまうリスクがあるからです。 そのため、私も面と向かって「「やはり、ギブ アンド テイクが重要です」とお話ししことはありません。 やはり、このお話しをすることには結構なリスクが伴うことを感じているからです。 しかしながら、やはり、「成功しているビジネスマン」の方には、この考え方・行動がしっかりと身についているとことをお伝えしないではいられませんでした。

 私が重視しているポイントは、単純な解釈での「ギブ アンド テイク」の考え方・行動ではなく、もう少々、次元の違うポイントです。ポイントごとにお話したいと思います。

①相手への深い理解力・洞察力

 そもそも論なのですが、やはり「相手」がどんなことを大切に、重要に思い、現在・未来において何を求めているのか、どんなことにメリットを感じているのか、といった理解力・洞察力が重要です。 実は、この理解力・洞察力が最近流行の「人間力」の一構成要素にあたるのではないかと考えています。  「成功しているビジネスマン」はこの能力が非常に高いです。  逆に、そうでもないビジネスマンはこの能力が無いか、弱いです。ひどいレベルになると、自分のことしか考えらない自己中心的な人、になります。 「ギブ アンド テイク」の前に、これだけをしっかり押さえるだけでも相当の効果があるものと考えています。

②短期的な関係よりも長期的な関係を築くべし。

 「ギブ アンド テイク」というと、欧米のビジネス感覚で「短期・割り切り」のような印象を受けがちです。 しかし、私の経験では、直近の「ギブ アンド テイク」の関係のレベルを高いものにしておくことにより、より長期的な強い関係を築くことが可能であり、また、短期よりも長期での関係構築の方が得られる果実が多いと考えています。 「成功しているビジネスマン」の多くはこの法則を肌感覚で知っており、短期・長期のバランスをとりながら関係を持続させています。 そのため40代を超えてエグゼクティブ・クラスになっている方ほど、恐ろしいほどの人脈や、かつ、その人脈をいつでも「使える」状況に「整備」していたりします。 当然、長期的な関係を作るためには、「今、この場」での「ギブ アンド テイク」の関係のレベルを高いものにしておかなければならないことは言うまでもありません。

③「ギブ アンド テイク」の関係を永く維持させるコツ

 「ギブ アンド テイク」というと、同等のレベルのものの等価交換のようなイメージがあります。 実際のビジネスシーンにおいてはそのようなケースも多いかと思いますが、「成功しているビジネスマン」は、常に、相手の「期待値」をちょっとオーバーするレベルのものを相手に提供できるように工夫・努力していたりします。 やはり、人は「期待通りのもの」には感動もしませんし、感謝の気持ちも起こりづらいものです。これが、「ギブ アンド テイク」の「プロ」同士のやりあいになりますと、これはこれですごい「戦い」になってしまい、結果としてすごいパフォーマンスを発揮できたりします。 逆に、やりすぎてしまうと、お互い「消耗戦」になってしまいますので、「今回は甘えさせていただきます」という姿勢・対策も重要になってきます。 しかし、このレベルは「プロ」の領域になってきますので、まずは、「相手の期待をちょい超えるパフォーマンス」を心がけてみることをお勧めします。 この「ちょい越え」にかかる労力はきっと大きな果実となって自分に返ってくると思います。

④お互いに「強み、弱み」を補完し合える関係を目指してみる。

 人間ですので、自分と全く同じ能力・環境の人は世の中にいません。 ビジネスのフィールドの中で出会う人々も全く自分とは異なる能力・環境の人になります。そこで、お互いに強み・弱みを補完できる関係を目指す、というのも、良好な「ギブ アンド テイク」の関係を構築・維持・発展させていくための重要なポイントです。 これは相手への深い理解に通じるところになりますが、相手の「強み」をさらに助け、「弱い」部分を補完できる関係も、これは立派な「ギブ アンド テイク」といえます。お互いの属する環境によって、得られる情報も全く違うものになります。 こういった情報のやり取りも重要なビジネスの糧になるかと思います。

 

 まとめになりますが、ビジネスのパフォーマンスの発揮において、「このギブ アンド テイク」の考え方を意識しておくか、おかないかでその差はすごいものになるかと考えています。 まずは、「ギブ アンド テイク」の質と量のレベルを同等にしておく、というところから目指してもよいかと思います。 

 今一度、「ギブ アンド テイク」について熟考されてみることをお勧めします。 

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2007年7月 1日 (日)

日経平均と転職について

 しっかりと統計を取っている訳ではないのですが、日経平均株価と転職時の年収提示額(特に前職年収と比してどれだけアップしたか)については相関関係があるのではないかと感じています。

 考えてみれば、景気の良い時(日経平均株価のよい時)は雇用環境も活発化するため、比較的、年収交渉については強気にでれるケースが多いといえます。 逆に、景気の悪い時(日経平均株価の悪い時)は雇用環境も冷え込んでいるため、年収交渉については控えめにならざるえないのかもしれません。 特に、景気の悪い時というのは、自分から進んでの転職ではないケース(勤務先の経営悪化、リストラなど)もあるため、提示年収は渋めにならざるをえないのでしょう。

 ご自身が転職した時期と、日経平均株価のグラフを重ねて、一考してみることは一案かと思います。経験的に日経平均の底のあたりで転職されてらっしゃる方の給与レンジは低い傾向があります。 株価が盛り上がっている時期は、年収アップのために働く場所を替えることを考えるよいタイミングかと思います。 「株価の動きによって転職を考える」というのは、少々、不謹慎かもしれませんが、個人のバリューも企業の採用トレンドもまさに株価のように変動しています。 私見ですが、「個人が働く」ということは、自分自身を労働市場に「投資」する行為だと考えています。 良好なリターンを得るためには、「ファンダメンタル」の動きのチェックは欠かすことのできないポイントかと考えています。

 日経平均株価、NYダウの動きと我々は無縁ではいられません。 今一度、ご自身とこれらの指標の動きを重ね合わせて、今後のキャリア・プラン構築の一助にしてみてもよいかもしれません。 華麗にキャリアを積み重ねてきている方というのは本能的、直感的にこのことをよくご理解されており、行動に移されているケースが多いです。

 

 

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