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2007年2月

2007年2月25日 (日)

勤務先の不正を知ってしまったらどうするべきか?

 昨今はコンプライアンス意識の高まりを受け、企業の不正に対して厳しい目が向けられてきている。 最近の新聞紙上を賑わしている数々の事例をみても一目瞭然であろう。

 今回のテーマである「勤務先の不正を知ってしまったらどうするべきか?」であるがまずは教科書的なアクションを記すとこうなるだろう。

1.直属上司に事態を報告、相談し、改善を図る。

2.直属上司に報告してもダメな場合は、さらに上役に事態を報告する。

3.それでもダメな場合には経営層に事態を報告する。

 「何を当たり前な、、、、」といった声が聞こえてきそうであるが、実際はこの基本的な行動がとれていないことが多い。 ビジネスマンとしてのプライドがあるのであれば確実に行動を起こすことが必須であろう。

 根が深い問題としては、上記の行動をとることが「非常にリスキーな環境」である場合だ。 例えば、問題点を指摘した途端に「干されてしまう」ことが目に見えてしまうケースや、経営陣が率先垂範して悪事に手を染めている場合などだ。 ヘッドハンターとして、また個人の見解としても、こういった会社からはさっさと足を洗い、新しい職場に移ることを強くお勧めします。

 ヘッドハンターとして「さっさと足を洗うべし」と考えるポイントは下記の通りです。

1.勤務先の不正発覚と同時に、自身のビジネス・バリューが落ちてしまう。

 最近では、不正発覚が企業の存続を揺るがすような事態にまで発展するケースが多い。 最悪のケースとしては、倒産がありえるだろうし、また、救済合併になり言い方は適切ではないが隷属企業として「寂しい」ビジネスライフを送らざるを得ないかもしれない。 ビジネスマンのバリューは、現実的なところ勤務先の会社のバリューに大きな影響を受けてしまう。 これは格付会社が企業をレーティングする時も、その会社の本社のある国のレーティングを超えない、という原則に非常に似ているといえる。たとえあなたの仕事ぶりが全く変らなかったとしても、 第三者からみた場合は、「そう見えてしまう」のだ。 勤務先の不正が世間に広く出回ってから、ネズミが難破船から一斉に脱出するように動き出してからは、非常に厳しい転職活動になるのも現実です。 おそらく、同じ会社の方の転職希望者が転職マーケットに殺到し、受け入れ先の会社からみた場合も非常に印象が悪いです。 なぜなら、採用側としても、「会社が危機になった場合、すぐ逃げるのかな」といったヒューマンは疑問が頭の中に浮かび、スキル、経験、ノウハウの話をする前に話が終わってしまうこともあります。

2.ビジネスマンとしてのプライドをもって仕事ができるかというマインドに疑問符が。

 不正発覚した企業の報道合戦は最近は特にすさまじい。 創業一族の確執やまったく別次元でのスキャンダルじみた話題まで一気に報道される。 特に、会社のよどんだ組織体質、道理が道理で通らないような体質、ビジネスマンとしてのプライドを維持することが難しいような体質などです。 ヘッドハンターとしての思いは下記の2点になり、ひとつは、「そんな悪い会社で働いている優秀な人材を早く脱出させなければ」という点と、「そんな悪い会社に長く勤務しているということは、性根の部分も会社の悪い体質に染まっているかもしれない」という点です。 単純に「この方はビジネスマンとしてのプライド、倫理観よりも、事なかれ主義の傾向があるのではないか」と判断されてしまうのです。 経験的に、いい意味でも悪い意味でも年齢が高くなればなるほど会社の体質に染まっている傾向が高く、ヘッドハンターとしても注意して接するようになります。 また、残念な事実として、「他の会社では働けない(評価されない)マインド、スキル」になってしまった方もいます。 

3.単純に、全身全霊を注いでビジネスに打ち込めない環境自体がマイナス。

 目の前の仕事に全身全霊を注いで打ち込むことによって自身の成長が期待できるのに、いらぬ心配ごとを抱えながらの状況では成長のスピードが鈍化してしまいます。 そういった環境は確実にネガティブです。 

 あなたの勤務先の状況はどうであろうか。 今一度、チェックされてみることをお勧めします。 勤務先のバリューはあなたにも大きな影響を与えています。

P.S.

ヘッドハンターの基礎体力づくりの活動としては、「いい会社と悪い会社の情報収集」があります。 最近は「悪い会社」の情報がさまざまなルートから非常に入りやすく、ビジネス的にはうれしい反面、「いまだにこんな企業体質の会社があったのか、また、そんな会社によく我慢して働いている方がいるのか」と驚くことも多い状況です。

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2007年2月19日 (月)

人は自分で失敗しないと学べない生き物なのか

 成功しているビジネスパーソンの職歴をヒアリングさせていただく中で、以外に感じつつも多いなと感じていることの一つに、「失敗事例の豊富さ」がある。

 最近では(昔からそうであるとも思うのですが)、サクセス・ハウツー本やMBA系の書籍が多い。 こういった書籍から成功する確率を高めるためのエッセンス、知識、ノウハウを学ぶことは有益であることは確かであろう。 最近では度が越してそういった勉強をする「マニア」みたいな人もいて、ちょっと心配もしています。

ポイントは、「知る」とこと、「実際にする」こととでは大きな違いがあるということです。 結果として成功しているビジネス・パーソンは「実際に行動する」というアクションをとっていることが多い。 当然、新しいことをやれば失敗する可能性も多い。 しかしながら、さまざまな失敗をしながらビジネスパーソンとしての実力を向上させている、というケースが非常に多いと感じています。 

 当然、机上の知識も重要ではあるが、実際のビジネスの現場では上司、同僚、部下、取引先、協力会社、さまざまな利害関係が複雑に絡み合うなかで最適な解を出さなければならない。こういった解決策を生み出す能力というは残念ながらビジネスの現場でしか学ぶことはできない。 そういった経験をしているか否かがビジネスマンの実力差を生み出す最初の起点になっているような気がしています。 また、机上の知識よりも失敗から肌身で感じた教訓、ビジネススキルの方がビジネスパーソンの実力向上に大きな影響を与えていると思います。

 私の知っている方で立派に事業部門をまとめてらっしゃる方がいます。 その方が若かりしころ、ある事業部門のリーダーに任命されました。 その方はしゃかりきになってビジネスに没頭したものの、「人間関係を大切にする」という誰でも知っているような教訓をないがしろにしたために、当時は大変な苦労をされたとのことです。 その方の言葉を借りれば、「その事業は失敗した」とのことです。 この「人間関係を大切にする」という、ビジネス・ノウハウ本にも載ってないような基本的なことも、実際に「失敗」してみないと人間はなかなか理解できないものなのです。 その方はおっしゃっておられました。「人間関係を大切にする、ということは頭では分かっていたが、実際に失敗してみてよく分かった。 この失敗のおかげで以降のビジネス・スタイルを自身で大きく変えることができ、結果として自身のビジネスの質が大きく向上し大きなパフォーマンスが出せるようになった」と。

 私見としては、「人間は自分で失敗しないと学べない」と思います。 進んで失敗をする必要は当然ありませんが、前向きな失敗をするためには常にアクション、行動が必要です。 

 あなたは常に「失敗」を恐れて身動きがとれなくなっていないでしょうか? 積極果敢に攻めることができるマインドでしょうか? 今一度、自問されることをお勧めいたします。 繰り返すようですが、人間は自分で「失敗」しないと真の意味で学べない生き物ですから。 

 

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2007年2月13日 (火)

海外のビジネスマンと日本人との比較(特にマインド面について)

 仕事柄、海外出身の方のインタビューをすることも少なくない。 欧米出身の方が多い傾向があるものの、最近の傾向としてはアジア圏出身の方が多くなりつつあるという印象です。

 その際、肌で感じるのは海外出身ビジネスマンは非常にアグレッシブだという点です。 アグレッシブ度合いを具体的に言うと、まず、現状の年収・待遇に満足していません。 客観的にみても、本人の実力からすれば妥当、もしくは「もらいすぎ」と思えるような年収・待遇であったとしても、「まだまだ上にいける」という確信めいたものを持っていたりします。 

 かたや日本人の場合ですと、年収1000万を超えてくるあたりから(その下のレンジでもそうですが、、、)妙に保守的というか新しいことにチャレンジするという気概が薄くなってくる傾向があると感じています。 年収・待遇がアップするようなポジションであったとしても気持ちが「前のめり」になるには時間がかかったりするケースが多いような印象を受けています。

 私が若干心配しているのは、この「アグレッシブな外国人」と「保守的な日本人」が同じビジネス・フィールドの上で戦い、上位のポジションを争った場合にどちらが勝者になるのかという点です。 現在のところ日本という「ホーム」で戦いをしているという点で、若干の優位性が日本人にあるものの、そういった環境の優位性が働く環境は今後減ることはあっても増えることはないだろうと予測しています。 既に外資系企業であればその環境の差はほぼ感じないレベルになっているところも多いし、驚くほど日本語の達者な外国人の方も増えている。 (最近では携帯メールで正しい日本語を入力できる外国人の方もいます) 

 いずれにせよ、国籍はどうであれ、「強い者が勝つ」社会であればいいのですが、私見としては、外国人のアグレッシブさに押され気味の日本人が若干気になっています。 ナショナリズムをどうのというつもりは全くありませんが、外国人から見れば日本はアウェイなわけで、そこで懸命にがんばっている気合い・根性・目標の高さは日本人としても見習うべき点が多大にあると感じています。

 「強い者が勝つ」のが勝負の世界ですが、「勝ちたいと強く念じている方が勝つ」というのもまた真実だと思います。 あなたのビジネスに対する「気合い」はいかほどであろうか? 今一度、振り返ってみることを強くお勧めします。 

 

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2007年2月 5日 (月)

キャリアの構築は計画的にすべきか?

 キャリアの構築は計画的にするべきであろうか? 一般的には、Yesと答えておいた方が無難であろうし、「無計画であるべき」とも思えない。

 しかしながら、ヘッドハンターとして、数多くの「成功していると思われているビジネス・パーソン」の職歴を聞くたびに、その職歴の中では、第三者からみると「計画的」とは思えない数々の意思決定、キャリアの変更が少なからずあることに気づくことが多い。 当然、ビジネス・パーソンとしてポテンシャル、実力が備わった上で、本人も熟考した上での決断なので本人にとっては、「いたって当然」の決断であっても、第三者からみると「大胆な決心」にみえることが多いようです。

 イタリアの諺に「運命の女神の前髪をつかむ」というものがあります。 なぜか運命の女神には後ろ髪がないので、女神が通り過ぎてしまったら二度とチャンスはない、ということを表しています。 翻ってこの諺は、「一瞬のチャンスを逃すな」という意味があります。 ビジネス生活の中では(当然、プライベートの世界でも)、ビック・チャンスが何度か訪れることがあると思います。 そのチャンスをつかめるか、ということがキャリア構築に大きな影響を与えているのではないかと考えています。

 私の実体験でも、候補者の方に突然電話をした際に、「お打ち合わせをしたく、ご都合のよろしい日程をいくつかいただきたい」と申し出た瞬間に、「今日の夜、22時なら時間がとれる」とのご返答をいただいたり、私が候補者の方に「こういったポジションで年収はこのレンジ、上司は誰で権限はこの範囲です。」とお伝えした3秒後に、「是非、トライしたい」との返答をいただくケースなど、一瞬のチャンスを逃さない行動特性をもった人物は少なくありません。

 当然、一瞬のチャンスをつかむためには、日々の努力が重要でり、それが基盤であることはいうまでもありませんが、チャンスをチャンスと認識できる常日頃からの情報収集能力、自身の目標と現状を認識しておく自己分析能力、限られた時間の中で最適解をはじき出す判断力がキャリア構築において大きな影響を与えていると考えています

 あなたは心身ともに、「運命の女神の前髪をつかむ」体制でいるだろうか? 今一度チェックされてみることをお勧めいたします。

 

 

 

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