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2006年9月

2006年9月30日 (土)

あなたの環境は常に変化している!!

 前回、「変化への適応能力について」書いた。 結構な反響があったが、今回はより重要な、「環境の変化は当然起こりうるものなのだ」ということについて述べてみたい。

 「そんなこと分かってるよ。」と思われる方もいるかもしれない。 しかしながら、この感覚が非常に危険だと考えています。 実は、あなたの周りのビジネス環境の変化は常に起こっているのです。 不思議なことに、自分とは関係の薄いマクロな変化に気づくのに、身近な変化には気づかない人は意外に多い。

 「将来は現在の延長線上にある」という言葉は基本的には正しい。 しかしながら、昨今のビジネス環境の変化は予測ができないほどにすさまじい。 身近な例として10月1日から阪急ホールディングスと阪神電気鉄道が経営統合し、阪急阪神ホールディングスが誕生する。また、ボーダフォンの親会社がソフトバンクになった。 昨年の堀江氏の隆盛から現在の状況など、誰が1年前だとしても正確に予測できたただろうか。 もう2年前になると完全に「想定外」で、発想そのものが、「あなた、おかしいんじゃない?」のレベルであろう。

 マクロ的にみてもこれだけの変化が起こっており、ほぼ1年後のことも予測不能な環境になってきているのである。また、現在のヤフージャパンの設立はほぼ10年前である。当時、固定電話でインターネット接続をしていた時代で、現在のヤフージャパンの成長を誰が正確に予測しただろうか? 逆に、歴史から学べば、10年後に現在のヤフージャパンの規模になる会社は、今、産声を上げているのである。もしかしたら、あなたの同僚や、学生時代の友人がその立ち上げメンバーかもしれない。その成長のスピードは今までの10年とは比べようにもならないスピードであることは経験的に確かであろう。 変化は身近なところで起こっていたりする。 

 転職はしてないのに社名が数回変わった、経営陣が外部から来た、親会社が変わった、事業部ごと転籍した、今まで主流部門と言われていたが、今日から非主流になった、上司が替わった・外国人になった、などの変化は今後ますます起こりうる時代になってきている。 こうした変化から影響を受ける社内の変化を見逃してはならない。 実は、あなたの身近なビジネス環境の変化も1年後には予想もできないような変化が訪れている可能性が非常に高いのです。

  こうした「環境の変化」にも耐えうる、自身のキャリアのマーケット・バリューを高める努力を怠ってはならない時代になってきた。 まさに、このポイントが私のキーワードである、「キャリアにおいても選択肢をもっておく時代」なのである。 実際に、「この会社で一生やっていきます」と思った瞬間にその人の成長は止まる可能性が高いケースが多い。 日本の大企業の中高年層に多いのが、「転職したくても転職できない人」なのである。 「転職したくても転職できない人」なのに、なぜか「愛社精神」に切り替えてしまう。 この発想の切り替えが非常に悲しい。 そういった方はいかに始業時刻ギリギリに出社し、いかに定刻どおりに帰るかが重要なテーマだったりしている。 いかにあなたが会社に忠誠を誓おうと、あなたが「使えなくなった」時に、温かく雇用を保証してくれる会社はないだろう。 選択肢を持った上でも、現職に集中し、結果としてマネジメント・クラスになりました、やりたいことができています、というほうが美しい。

 あなたの身近なビジネス環境は常に変化している。 この感覚をしっかりもった上でキャリアの構築、働く場所について意識的に常に考えておくことをお勧めします。 

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2006年9月21日 (木)

頭の回転の早い人が陥りがちな注意事項

 頭の回転の速い人はビジネス活動においても全てパーフェクトであろうか? 答えはノーであると感じています。

 頭の回転の速い人は、自分自身のみ完結するビジネスについてはほぼ完璧のパフォーマンスを発揮するであろう。 しかしながら、コミュニケーション能力が問われる場において、同様のパフォーマンスが発揮できている人は全てではない、と考えています。

 その原因はどこにあるのであろうか。ビジネスは他者とのコミュニケーションの上に成り立っている。 役職者になればなるほど、大きなプロジェクトになればなるほど、そこには他者とのコミュニケーションの重要度が高まってくる。 このコミュニケーションの実践の場において、頭の回転の速い人はミスをおかしがちなのである。

 具体的に言えば、意見を口頭でやり取りする際に、頭の回転の速い人は相手が次に何を言おうとするのか相当早い時間で判断できるため、相手がしゃべり終わる前に次の話の展開をしたいために相づちが異常に早すぎる傾向がある。 この「早すぎる相づちの打ち方」が相手に不快感を与えてしまうのだ。 

 経験はないだろうか? 自分が話し終わる前に相づちを打たれた時の不快感を。    自分の話を本当に聞いてくれているのか不安に思うのが当然だろう。 また、自分のことを軽んじているのではないかと感じないだろうか。 

 やっかいなのは、相手が不快感を感じたとしても、「あなたの相づちが早いのが気になります」と親身になってアドバイスしてくれることはないことだ。 相当、心臓の強い私でさえ、ヘッドハンティングのインタビューの最中に相手のことを大切に思ったとしても、このことはなかなか言えない。 さらにやっかいなのは、この不快感は無意識のうちに相手の意識の中に浸透してしまうため、最悪のケースとしては「彼の言っていることは正しいし、素晴らしいのだが、どうも一緒にビジネスをする気にはならない」となってしまうケースになることがある。 ありがちなケースとして優秀な大学を卒業し優秀なコンサルティング会社のコンサルタントであったとしても、クライアントからビジネスを受注できない人、というのはかなり高い確率でこのことが当てはまっているケースが多い。 傾聴力がないわけではなく、むしろその能力が高いのだが、相手にはその能力、姿勢がないと感じさせてしまうわけだ。 当然、人間的魅力も半減して「見えて」いるのだ。

 エグゼクティブになればなるほど忙しいため、全ての話を根気強く聞く時間がない、という方もいるだろう。この態度が許されるのは非常に成功している会社のオーナー社長だけだろう。 なぜなら成功も失敗もその方の全責任であるからだ。また失敗してもその会社に居続けることが可能だからだ。 しかしながら、あなたがサラリーマンの場合は許されない。 なぜなら常にステークホルダーとの関係が重要だからだ。 たとえ社長になった場合でさえです。

 相づちの打ち方など意識されたことはないのが普通であろう。 しかしながら、されど、相づちの打ち方なのである。 コミュニケーション能力の一端が凝縮されているのだ。 今一度、チェックされてみることをお勧めします。

P.S.

蛇足ですが、頭の回転の速い人で、適切な相づちの打ち方を実践している人はいます。 その方は、意識的、無意識のうちに相づちを打つタイミングをコントロールしています。 それが出来る方のコミュニケーション能力は総じて高い傾向にあります。また、結果としてビジネスでも高い評価を受けています。

 逆に、「自分の能力は高いのに、どうして周りからの評価が低いのだろうか」と感じている方は、このコミュニケーション能力に難がある方が多いです。

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2006年9月18日 (月)

変化への適応能力について

 外部環境の変化にうまく対応できているだろうか? ダーウィンの「この世に生き残る生物は、最も強いものでもなく、最も知性の高いものでもなく、最も変化に対応できるものである」という言葉は至言であると感じています。 実際のビジネスのシーンでこのことをうまく実践している人は少ないのではないかと感じています。

 ヘッドハンティングの現場においても「環境の変化への対応」の重要性を強く痛感しています。 どんなに優秀で能力のある方でも、環境への対応を疎かにしてしまえば、その会社でサバイブしていくことは非常に厳しいといえます。 

 やっかいなのは、優秀で能力の高い方ほど、今までの自分のスタイルに自信をもっているため、なかなか外部環境に気づきにくくなっていたりすることです。 また、エグゼクティブ・クラスで新しい会社に乗り込む時ほど、「今までのやり方」からの打破が強くイメージされていたりするので、社内のことが見えずに(無意識に見てなかったり)、最善の方策がとれなかったりするケースもあります。

 会社を替えるような環境が大きく変った際に、今までの自分のビジネス上の武器(経験・実績・ノウハウ・人脈・知識・その他)の使い方にも非常に注意が必要なのです。当然、採用側はそういったあなたの武器のポテンシャルを買っての採用であるわけなのですが、ことビジネスの実践となるとその武器の使い方も環境に合わせた活用方法が重要なのです。 ビジネスを進めるためにあなたの自慢の武器を大刀のようにブンブンまわして戦うより、スッと小刀で刺すような使い方が有効な時もあるのです。 えてして、自分の武器を大刀のように振り回してしがいがちであり、周囲から見ると、「環境に適応できない人=勘違いな人」と写ってしまうこともあるようです。

 あなたは環境の変化にうまく対応できているだろうか? 繰り返すようだが、優秀で能力の高い方ほど注意が必要です。 また、自分から会社を替える際は当然として、上司が替わる、組織・会社の方針が変わる、親会社が変わる、など自分でコントロールできない環境の変化も頻繁に起こるものです。サバイブしていくために環境の変化に合わせた戦い方が必須といえます。 今一度、ご留意されることをお勧めします。             

 

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2006年9月 9日 (土)

「仕事のできる人」が気をつけるべき点、「人をみる眼」について

 仕事のできる人は、人を採用する際の「人の見る眼」の能力も高いのであろうか。常識的に考えれば高そうであるが、私のアドバイスとしては、「仕事のできる人ほど採用は慎重に、また、第3者も採用活動に参加させたほうがよい」というものだ。

 仕事のできる人が人をみる眼がない、とまでは言わない。しかし、仕事のできる人が採用活動の際に陥りがちな注意点は概ね共通している。 それは候補者に対して自分の能力、情熱、マインドの高さなど、できて当然だと、「誤認」したままインタビューを進め、採用の意思決定を下してしまう可能性があることだ。

 仕事のできる人の仕事のパフォーマンス、打ち込み方、情熱のレベルは平均的なビジネスマンと比して圧倒的に高い。 自身のレベルが高いために、無意識のうちに相手も「できて当然」のような感覚に陥ってしまうのだ。

 具体的な話にすると分かりやすい。 面談者が「あなたはハードワーカーですか?」と尋ね、候補者が「バリバリのハードワーカーです」と答えたとしよう。一見、コミュニケーションは成立しているが、そのお互いの真の認識は大きくずれていることが多い。なぜならこの「ハードワーカー」の意味も人によって違うのだ。 一方では、「毎日3時間の睡眠、フロ、着替える時間以外はビジネスタイム、土・日もいとわず」という認識であるのに、一方は「平日の09:00~18:00までは気合入ってますよ。平日に集中するために土・日は完全オフです」となっていたりするのだ。 極端なケースだが、こういった認識のミスマッチが多いとお互い不幸なケースになったりする。 私からのアドバイスとしては、「あなたの考えるハードワーカーの定義を教えてください」という質問を一つ増やすことです。 お互いの認識のレベルを確認しあう作業が必須といえる。 

 あなたが「仕事のできるビジネスマン」の場合、あなたが「普通」だと思っている仕事のレベルは、実は常人からみるととてつもない高いレベルだったりする。 自分が、相手が「できるだろう」と思っていることも、自分のレベルを基準にした「勝手な」判断だったりすることもある。 

 コミュニケーションのさまざまな現場において、認識のギャップはいたるところにある。 採用活動だけにとどまる話ではないが、今一度、ご留意されてみることをお勧めします。

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2006年9月 3日 (日)

人脈はどうやって創るのか?

 ヘッドハンターにとって重要な能力の一つに「人脈作り能力」がある。 多くのビジネスマンにとってもその重要性は同様であろう。 仕事柄、「どうしたら人脈ができるのか?」と聞かれるケースが多いので本日はその点について述べてみたい。

 まず、「人脈」の定義であるが、今回は、「なにかしらお願いして、動いていただけるだけの関係性をもった関係」とします。 ただ、名前を知っている、名刺を持っている、話したことがあるというレベルは除外しておきたい。 人脈自慢の実力のない方はほとんどがこのレベルであったりする。

 意外なようだが、人脈作りの一番のポイントは日々の業務の中に眠っている。 もう少し詳しくいうと、日々の様々な業務の中にはあらゆるレベルにおいてたくさんのステークホルダーがいるが、この方々に対して120%以上の満足感を与えられているかいないかにかかってくる。 

 立場を逆にしたら分かりやすい。 ただ単純に「普通の」仕事ぶりの方に、突然、何かしら「お願い」されても、心も身も動かないであろう。逆に、常に120%以上の満足感をもたらしてくれる方のお願いであったら、心も身も動いてしまうものなのだ。

 「普通」のビジネスマンのほとんどは自分のビジネスの達成度合いを100%達成したら、「まぁ、いいか」と無意識に妥協してしまっているが、「出来るビジネスマン」は決して100%では満足していない。常に120%の達成度合いを目指していて、その姿勢がステークホルダーを感動させているのです。 この相手の「感動」、「信頼」によって人脈というパワーが動き出すのだ。 また、立場を逆にしてみたら分かりやすいのだが、「頼んだだけの仕事」しかしない人に感動が生まれるであろうか。 確実に「あっ、そう」という程度の印象しかないだろうし、それ以上の関係も持ちたいとも思わないはずだ。 反面、予想以上の達成度、満足感を与えてくれる人には、感動もするし信用もする。その方のたってのお願いなら動いてみようか、という気になるのである。 自分にその「お願い」に対応する能力がなかった場合には、自分の人脈の中から出来そうな人を紹介するという動きまでとってしまうのである。 この2者の差はあまりにも大きいといえる。

 日々の仕事ぶりだけでもこれだけの差が出るのである。 何の努力もなしに「素敵な」人脈は降ってはこない。 今一度、日々の仕事ぶりについて自己チェックされてみてはいかがでしょうか?

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