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2006年8月

2006年8月28日 (月)

コミュニケーション能力について(他者感覚をもっているか)

 自分はコミュニケーションを論じる専門家ではないが、どうしてもヘッドハンターをしていると候補者のコミュニケーション能力は気になってしまう。

 といってもヘッドハンターの私だけが気になっているだけなら全く気にすることもない。 しかしながら、実はクライアントからのオーダーの多くに、明確に、もしくは暗黙の了解として「コミュニケーション能力高い方」というリクエストはほぼ入っている。

 ある意味、当たり前といえよう。なぜなら、「ビジネスマンの評価は他人が決めている」、のだから。よく、自分で自分の評価をしているだけで自己満足している人がいるが、それは当然として、出世する、しないは、他人が決めているのだ。いくら自分の自己評価が高くても、それだけでは出世できないのは自明である。 しかしながら、この意味を真に理解している人も経験的に少ないといえる。

 今回は「他者感覚」であるが、この意味は常に交渉相手の視線、立場、状況を意識してコミュニケーションとれるかということをさす。 「できる」といわれるビジネスマンはこの「他者感覚」に優れた方が多い。 逆に、「他者感覚」がない、もしくは弱い方で、「仕事ができる」という人には出会ったことはない。当然、これは本人の自己評価とは全く関係ないといえる。 

 では「他者感覚」とはなんなのであろうか。 実は、これは具体的にネガティブ・リスト化してみると分かりやすい。 例えば、お互い初めて同士の打ち合わせをする場合の調整作業の際などがそうだ。「他者感覚」のない方の場合、打ち合わせ場所、時刻、リクエストが相手の状況を全く考慮せずに調整を進める場合が多い。ひどいケースの場合、日程を打診されているにも関わらず連絡もせず、いきなり当日になって連絡してくるケースもある。(それすらない、というケースもあるが、これはもう論外といえる) 常日頃のビジネス・パートナーならまだしも、初対面の方とのコミュニケーション手法としてはいただけない。こういった方はさまざまビジネスシーンにおいても社内外を問わず高いパフォーマンスを上げられていないか、問題を起こしているケースが多い。 別のケースで言うと、最近はビジネス・カジュアルの服装が珍しくなくなってきているが、こと初めての打ち合わせの段階で自分がカジュアルで相手がスーツであった場合に、一言、「弊社はカジュアル・スタイルの勤務形態でして、、、」で言えるかどうかがでこの「他者感覚」のあるかないかが分かる。 非常にささない点であるが、経験的に「仕事のできる方」は確実に事前に一言入れてきます。これは1対1のコミュニケーションでも当てはまるし、1対nでも当てはまる。ひどいケースの場合、企業の広報・IRという立場で、さまざまな立場の方が来るという状況においても自身の身だしなみを「調整」できないシーンに出くわすことがある。1人自分だけがカジュアルで、聞いている方のほとんどがスーツ、という状況で「違和感」を感じないのであろうか。 おそらくこの方は「他者感覚」が極めて希薄のため、おそらくそれすら感じないのであろう。 また、その企業組織自身も、「他者感覚」が鈍くなっている可能性があるので、今後のビジネスの行く末も非常に怖いものがあるといえる。

 以外に、実務能力はそうでもない?のに出世している人、というのは、この他者感覚に優れた方が多いという現実もあります。 「他者感覚」について、今一度見直してみることをお勧めします。 

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2006年8月20日 (日)

コミュニケーション能力について最近気になっていること

 ヘッドハンターの主要な仕事場の一つに「懇親会」がある。我々はそういった場に参加し、スカウト・ターゲットにダイレクトに近づいたり人脈・ネットワークを広げたりしているわけです。

 時代の変化の流れなのか、我々のクライアントもいわゆる「WEB・モバイル系」の業種も最近つとに増えてきています。そういった業種の懇親会に潜入し非常に気なる妙なトレンドを感じた。

 WEB・モバイル系企業は基本的に「コミュニケーション」を軸としたビジネス・モデルであるはずなのに、その懇親会でのリアル・コミュニケーションの手法が非常に奇妙なのだ。どう妙なのかというと、リアルな(と言っても普通だと思うのだが、、、)コミュニケーションである、挨拶から名刺交換、お互いの情報共有、情報交換などのコミュニケーション能力が非常に低いのだ。彼らの典型的なコミュニケーション手法は、まず名刺交換もそこそこに自分のブログやSNSを紹介し、詳細は後で見といて、という流れなのだ。

 WEBを介したコミュニケーション手法を否定するつもりは毛頭ないのですが、最もダイレクトにコミュニケーションできる場を生かさない手はないのにな、と感じた次第です。そもそも本人そのものとダイレクトにコミュニケーションもできないのに、なぜブログやSNSなら見ると思うのだろうか、、、と逆にアドバイスしたくなったほどです。参考までにリアルな現場で挙動不審な人物のブログを後日見てみたら、ブログでも相当「叩かれていて」、さもありなん、と感じました。

 テクノロジーの進化によりコミュニケーション手法も変化するのはいたし方ないが、ダイレクト・コミュニケーションできる時にはその機会を十分に生かすべきと考えています。目の前にいる人物と密接なコミュニケーションがとれないようであれば大きな組織のリーダーになれることは決してないでしょう。同僚さえ動かすことは難しいのが実際だと思います。

 確かに初対面同士のコミュニケーションは非常に難しい。お互いが何者なのか、どんなバックグラウンドがあるのか、共通の情報は、などなど分からないことが多い状況の中でコミュニケーションを図っていかなくてはならないからだ。ここに真実が隠れていて、初対面の方ともスムーズにコミュニケートできるかがビジネスマンとしてのコミュニケーション能力を示すバロメーターになっています。我々も経験的にこの「ファースト・コンタクト」の対応能力によって、どの程度のコミュニケーション能力があるかどうかのモノサシに使っています。その経験値は以外に外れないとも実感しています。

 あなたのコミュニケーション能力はいかがであろうか? 特に初対面の相手とのコミュニケーションの現場であなたの能力はおおよそ推し量れるものです。今一度、チェックされてみることをお勧めします。

 

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2006年8月14日 (月)

自分の強みは分かっているか?

 前回の「仕事のできる人が陥りがちな点」第二弾として、今回は「自身の強みを本当に理解しているか」について述べてみたい。

 我々はヘッドハンターなので基本的に転職意思のない方にファースト・アプローチをし候補者と「お話」を詰めていきます。 わざわざ我々が、「初めまして」という段階からアプローチをかけているわけなので、候補者の方は一般的には「仕事ができる」、「その道のプロ」といわれている方が多い。 

 そこで、いろいろなヒアリングをかけていくわけだが、以外にも「自分のビジネス上の強み、実績」を認識していない人が多いのには驚く。 私から「○○さんのビジネス上の強みとはどんなところなのでしょうか?特筆すべき実績や、これは強いと思われる分野など教えてください」とヒアリングしても、答えはこれまた意外で「自分は粘り強い」、「決してあきらめない」などマインド面がまずは返ってくることが多い。この比率は経験的におよそ5割ぐらいであろうか。 これはこれで重要な要素であるが、再度、「ビジネス上ではどうですか?」と促してお答えいただくケースが多い。 稀なケースではあるが、自分の強みが分からない、といった方もたまにいる。こちらのタイプはさすがに1割以下のケースだが、「あなたの強みは○○の業界の○○の分野で特筆すべき技術力をもち、かつ、ビジネス・コミュニケーション能力も非常に高い方だと聞いておりますが、いかがでしょうか?」といって初めて「あっ、そうだった」というケースもある。

 このブログを読んでいる方はビジネスに対する意識が高い方が多いはずなので、「まさか!」と感じるかもしれませんが私の経験では実態は上記の通りです。 しかも上記のケースは一般的なケースではなく、ビジネス的にも「できる」と思われている方々のケースなので、「一般人」のレベルとなるとさらに不安になる。 すぐにわが身を振り返る必要がある。

 逆に参考となるのは欧米人のケースで、インタビューとなると彼らはスラスラっと「私は○○の業界に精通しており、○○として活躍してその道ではプロフェッショナルです。特筆すべき実績としては□□の通りです。 よりアグレッシブな△△ようなポジションを欲しております」のようなコメントが出てくる。 ここまでとは言わないが、自身の強みを分析・認識しておくとはもはや「普通」の時代になってきているといえる。 

 孫氏も曰く、「彼を知りて己を知れば百戦危うからず」である。企業において自社の強み・弱みを分析していない企業がないように、個人においてもその分析・認識は必須といえます。 しかしながら、それが実践できている人は非常に少ないというのが実感です。

 自身の強みについて冷静に認識できているだろうか? このお盆の時期にじっくり考えてみることをお勧めいたします。

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2006年8月 6日 (日)

「仕事のできる人」が陥りがちな点、「報告」について

 私は仕事柄、エグゼクティブ・クラスのポジションの方々と接する機会が多い。基本的にお会いする方々は「仕事ができる」と周囲から認識されている方々になるわけで、お話をおうかがいするだけでも非常に参考になることが多い。これは非常に「役得」といえる。

 「仕事ができる」方は身のこなしからコミュニケーション手法、ビジネスの実績から人物感まで本当に素晴らしい方が多い。 そういった方ゆえに陥ってしまいがちな点を今回は述べてみたい。

 それは「報告」に対するマインド、行動である。

 「仕事ができる方」はビジネスの必須のコミュニケーション手法である、「報告・連絡・相談」をほぼ例外なく部下に高いレベルで実施、運用している。それができているから現在の責任あるポジションについているといえる。 しかしながら、この「報告」の部分についてのみ、彼・彼女の「上司」にソツなくこなせているかといえば、稀に「不十分なケース」が多いかな、と感じています。

 仕事のできる方は総じて責任感が強く、任せられた仕事は上司に心配をかけることなく実施したいという強い欲求から、稀に「報告」がおろそかになってしまうことがありがちなのです。 これは40代、50代だけではなく、30代でアグレッシブなポジションをゲットして、しゃかりきにがんばろうとしているミドル・クラスにも起こりえる現象です。20代でも程度の差はあれ発生しますが、20代の場合は「報告」しないと即アウトですので、無意識にできているのですが、年齢を重ね職域・職権がパワーアップするにつれ、この「報告」マインドが薄れがちになるのです。

 たとえ自分が社長になったとしても親会社や株主や最重要顧客がいわゆる上司になり、事業部長クラスであっても当然、上司はいるわけです。 常に自分の上司にあたるステークホルダーには「報告」マインドを忘れてはならないといえます。

 エグゼクティブ・クラスのポジションにおいて結果として人材の流動化が激しいのは、私は以外にもこの「報告」に関するコミュニケーション・ロスが起因しているケースが多いのではと分析しています。 これはあまりよい例ではありませんが、業績の乱高下が激しい企業に、当人のパフォーマンスに比し素晴らしく「言い訳」がうまい人がエグゼクティブ・ポジションに長く「居座っている」ケースを見かけます。 (弊社のクライアントではありません。念のため) 逆に素晴らしく奮闘していた方がなぜ?という話もよく見聞きします。

 私は実際にスカウトを決めた方々とも定期的によく食事をしております。 そのときに聞いた話なのですが、ある外資系企業で非常に需要なポジションに就いた方は、毎日、上司である外国人社長に電話で、「こんなことがあった。なにかやりのこしていることはないか? 自分はあなたの期待に応えられているか?」と連絡をいれているそうです。 毎日、電話で、というところが相当徹底している印象を受けましたが、この姿勢は本当に素晴らしいと感じました。

 役職も高く仕事ができる人ほど、この「報告」マインドは薄れがちになる傾向があると経験的に感じています。

 あなたはちゃんと「報告」できているだろうか? 今一度チェックしてみることをお勧めします。

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